猟盤日記20170820
町田に昔よく行ったレコ屋を探していったのだが、とっくの昔に無くなっておりその近くにユニオンが出来ていた。かなり人が多く賑わっていたが8割強がおじさんだった。
浜口真弓&庫之助「涙と幸せ」
都心のお店で見つけて欲しいと思ったが、あまりにも高くて断念した一枚に安値で邂逅。夫婦デュエット歌謡もハマクラがやるだけでここまでシャレオツになるのが不思議。
その後、線路向こうのレコードハウスPAMに移動。
はじめて訪問したが、レコード洗浄で有名なお店らしくその目的で訪れているお客さんも少なくない様子。今主流の電解水洗浄やアルコール洗浄は音がボロボロになると力説しておられた。もともと輸入盤専門店として始めたらしいが、いまは中古オンリー。品揃えも良く値段も安い。その上すべてのレコードが洗浄済とのこと。これは買わない訳にはいかない。
恵レイシー「可愛いさはちょっぴりセクシー」
全く情報がなくてよくわからないが、タイトルとジャケ写の押しの強さで抜いてみた。コーラスの感じとか70年代のポップス感と、何か世の中とのズレを感じずにはいられない歌詞がとても良い。後で調べたらB面の「三杯の珈琲」は「幻の名盤解放歌集」に収録されているらしい。
ジャッキーリン&パラビオン「Stranger's Dream 」
コネクシオンのイベントで聴いて探していたのだが、これまた都心では高値しか見かけず買えずにいた。売野雅勇と林哲司のコンビでカルロストシキの女性版という感じ。どちらも微妙なカタコトが切なさを増すのかもしれない。名曲。
関敬六「商売繁昌」
浅草コメディアンのレジェンドによるお祭りグルーヴ感のある一枚。今の時代こそ人気になる曲な気もする。「セイヤセイヤ」の掛け声がやはり一世風靡セピアと繋げたくなる所。
猟盤日記20170819
三軒茶屋に用事があったので「オープンハートレコード」に寄る。指先を黒くしながら2枚抜いた。
柴田恭平「ランニング・ショット」
最近人気が高まりつつあるような気がする柴田恭平のレコ。この盤は一部のお店では1000円越えも当たり前になりつつある。安く買えてよかった。とてもファンキー、すごくファンキー。
PSY.S「WOMAN.S」
以前にLPでも入手したが、最高すぎて使用頻度が高くなりそうだったので7インチを入手。ヤフオクで競り合ってとんでもない金額まで上がって競り負けたが、最近安値でよくみるようになった。
帰宅したら取り寄せていたレコードが届いていた。
チェリッシュ「春日部サンバ」
一部ではとんでもない価格で取り引きされている人気の和サンバ盤。真っ当な価格で入手出来てよかった。
猟盤日記20170817
何も買わないつもりでHMV渋谷を覗くが、100円箱が充実していてまんまと買うハメに。
師 俊治「イーグルのテーマ」
名古屋の生体剥製メーカー「イーグル」のノベルティレコード。ショールームのオープン記念に作られたものらしい。よくわからないので買うしかない。ジャケは裏面のコラージュ含め根本敬感があるが、曲自体はわりとしっかりしらフォークロック。
藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」
大ヒット曲のわりには100円箱では見かけないので抜いておく。名曲。B面の「東京流れ者」は渡哲也のとは全く違う。
サリー・メイ「銀蝶流れ花」
日活ロマンポルノ「らしゃめんお万」シリーズの主演女優、サリー・メイの任侠歌謡。ロマンポルノ以前のレコードらしい。京都生まれの京都育ちなのでカタコトではない。
九重祐三子「愛しているなら食べて」
永六輔作詞、ダニー飯田作曲編曲、宮間利之とニューハードオーケストラに九重祐三子の萌えボーカルが絡むこの素晴らしい一枚がなぜ100円かというと
欠けているからです。でも音溝にはギリギリ影響がなく、音質も悪くない。
学研から発売されたドイツグラモフォン教育レコードらしいが詳しいことはわからない。ジャケには振付けの井本鈴子の名前が大きく印されているのでダンス用のレコードだろうか。B面は「祭りだワッショイ」。どちらもノリの良いナンバーだ。
その後レコファンに移動して、50円箱を覗くと衝撃の一枚が。
やまがたすみこ「FLYING 」
数日前にヤフオクで落札したばかりのレコが...。あまりにも悔しかったのでこれも抜いた。状態がそれほど悪くないのも腹が立つ。
猟盤日記20170813
某番組で外国人が大貫妙子「サンシャワー」を引き当てた例の店が気になって、放送の翌日に行ってみた。
いやいやそこにはないだろうと思いながら見ていたら、シティポップスの名盤が続々出て来て心底驚いた。岸野雄一さんが「ジャンル違いの店と思っても、意外とあったりするので、覗いてみるのが大事」と言ってたのは真理だなあとか思いつつ。入ってしばらくすると、20代の男の子が、「昨日テレビみたんですが、僕にもあの箱を見せてもらえませんか」とやって来たが、収録はかなり前だったのであの箱のレコードはほとんど売れてしまったとのことで、ジャズ専門店なので和モノはほとんどないと店員さんが説明すると、青年は大人しく帰っていった。おそらくこの日はそんな対応ばかりだったんだろう。しかしジャズ以外も面白いレコードがたくさん入っていて、売りに来るお客さんや仕入れる店主のセンスの良さがあらわれていた。色々迷った挙句ジャズのレコードを一枚抜いた。
由紀さおり&ピンク・マルティーニ「1969」
丁度アナログを探していた盤で、そこそこ安値で出ていたので購入。「Is That All There Is?」は本当に最高。買えてよかった。
前回買わずにおいたFlying Lizards「Top Ten」が頭から離れずディスクユニオン下北沢を再訪。しかし残っているはずもなく...。仕方なく色々みていたら探していた盤が2枚も引けた。
Bernard Purdie「LIALEH」
70年代の黒人ポルノ映画のサントラで、レアグルーヴの名盤として名高いアルバムからの同名主題歌の7インチカット。メロウなメロディにパーティのドラムが絡み、最近話題のダチーチーチも満載。昔の日本盤7インチっぽいスリーブも良い。
Frankie Valli「I Make A Fool of Myself」
「Can take my eyes off you」よりも断然こっちに方がエモい。クラブシーン的にはRay Terraceのラテンカバーの方が人気なんだろうけども、こちらのアレンジもとても良い。オリジナル盤のようだけれど音も良く、値段もなぜか安かった。版画っぽいジャケデザインも最高。
猟盤日記20170801
雨が降っているのに傘を持たずに出て来てしまい、新宿に着く頃にはかなり激しくなっていた。駅からのアクセスが良く、雨に濡れずにいけるのでディスクユニオン新宿中古センターへ。
入荷のタイミングだったらしく、結構人が多い。とりあえず流れで新入荷箱を覗く。
The Original Trinidad Steel Band「The Original Trinidad Steel Band」
暑いのでスティールパンの音が聴きたくなるのが人の性。加えてスタンダード曲のカバーが多くひねりがないのが疲れた時に聴くにはちょうど良い。名盤。
Chaino and His African Percussion「Jungle Echoes 野性の叫び」
ジャケのインパクトで購入を決めた。結構高額で取引されている同名LPを4曲編集したEP盤。一曲目から喘ぎ声にボンゴが絡むヤバい展開。当時は日本盤の7インチシングルも出ていたっぽい。近年最高クラスの掘り出し物感。
満足して帰ろうかと思ったら前から欲しいと思っていたレコードが目の前に。
中村由真「Dan Dan 気になる」
ラグジュアリー歌謡の盛り上がりと共に高騰を続けとんでもない価格になってしまった一枚だが、1400円という破格の値段で売られている。状態が悪いのかもしれないと試聴を申し出ると、「それは出来ません」とピシャリ。なんのことはない、新品の再発盤だった。明日発売の予定の盤がフラゲ開始したとのこと。店員さんいわく「たぶん瞬殺なんで今買った方がイイっす」とのことなので購入することに。キュートな歌声が印象的なディスコ歌謡。最高。
猟盤日記20170729
仕事終わりで高円寺レア。なかなかタイミングが合わずに行けなかった100円市へ。
店頭にずらりと並んだエサ箱を無心で漁る人々。夕方だったので掘りつくされた後だろうと覚悟していったが、なかなかの充実ぶりだった。以前にそれなりの価格で入手した盤が続々出て来てちょっと落ち込んだりもした。安レコの醍醐味は「100円だったら買ってもいいかな」というレコに積極的に手を伸ばし自分の興味の世界を広げることにあるので、気になる盤は手当たり次第に抜いていく。
5110BAND「CRY CRY CRY」
井上忠夫(大輔)率いるテクノポップバンドの7インチ。B面がバグルス「ラジオスターの悲劇」をまんまパクっている。
葵テルヨシ「かんじる10代」
ジャニーズ所属の葵テルヨシデビュー盤。作曲は筒美京平。B面のファンキー歌謡「ハートはもらった」も素晴らしいダブルサイダー。
山下久美子「とりあえずニューヨーク」
こちらも筒美京平もの。歌詞は近田春夫。どちらかというと近田春夫色が強い。
ピンクレディ「ジパング」
100円箱にありそうで実はあまりない一枚。B面の「事件が起きたらベルが鳴る」の、過剰ともいえるアレンジがとにかくカッコいい。海外進出直前に作られたからなのか、「ピンクレディらしさ」がメタ的に捉えなおされている感じもある。
Mie「More More」
ピンクレディつながりでもう一枚。解散直後の時期にリリースされた宇崎竜堂によるセクシーディスコ歌謡。ゴージャスなアレンジが素晴らしい。
南野陽子「吐息でネット」
言わずもがなの名曲。意外と100円箱では見つかりにくいのでこの機会に抜いておく。聴き直してみると、ずっと聴いていられるくらいの名曲。