猟盤日記20190402
タワーレコード新宿店10Fに新しく出来たレコードフロアに。
とにかく広くて枚数も多く、決して安くはないけれどすごく高い訳でもない。良くない評判を聞いていたけれど、普通に巡回ルート入りそうな印象。なんだかんだで3枚。偶然だけど全部オルガンものだった。
ビクターの電子オルガン、ビクトロンのノベルティレコード。小曽根真の父が演奏。もうちょいグルーヴィな展開を期待するけれど、これはこれで良い感じ。ビクトロンはプロ野球の球場などでも使われていたらしく、音を聴くだけで一発で懐かしい気持ちになるのはそういう事もあるのかもしれない。
Ebony Rhythm Band / Soul Heat Transplant
インディアナポリスLamp Recordsのオルガンファンク。深めのエコーが効いたサイケデリックなオルガンとタイトなドラム。ソウル心臓移植というタイトルだけあって文字通り心臓音で終わるという構成もイカしている。
太陽神樂隊 / 金碧輝煌
テレサ・テンの香港時代のバックを務めていた太陽神樂隊の演奏によるテレサを含む人気歌手たち歌唱のオムニバス。マレーシア盤。オルガンとエレキが彩るサイケ香港歌謡の祭典。If I Were A Rich Manというインスト曲がとても良い。レコードコンビニのコンビニDJで誰かが掛けていた時にも買おうと探したが高くて諦めた。これもちょっとお高めではあったけれどDiscogsで買うよりずっと安いし2枚組だしと自分を説き伏せて購入。
猟盤日記20190327
渋谷のマンハッタンレコードで12インチ100円箱放出。ヒップホップ、ハウス、時々学会レコという厳しい構成の中で3枚抜いた。
V.A. / REMIX TRAX Vol.6~JAPANESE NEW VIBES
REMIX誌監修で1994年に発売された日本人クリエイターの2枚組コンピ。全てが新録なのでこの盤にしか収録されていない音源も多いらしい。小西康陽、小林径、竹村延和、川辺ヒロシ、DJクラッシュ、桜井鉄太郎と、当時の東京クラブ顔役総ざらいみたいな面子。アシッドジャズ全盛期を感じさせる音が多いが、川辺ヒロシのアフリカンなアプローチの曲もあって楽しい。
DJ MITSU THE BEATS / EP
2003年発売の「独行JAZZ道」収録のファーストアルバムからのアナログカットEP。オルガンが暴れまくる独行JAZZORGYがカッコいい。
MIYAZAWA / AFROSICK REMIX#1
宮沢和史のアルバムAFROSICKのポルトガル語バージョンのリミックス集。BRASILEIRO EM TOQIO はなぜかスカ。いかにもビニール焼けしそうなパッケージだなと思ったら、しっかりとビニール焼けしていた。
店内で会計しようとしたら和モノ7インチ棚を見かけ、まんまと一枚抜く。
クボタタケシ案件の昭和歌謡カバーがレンタル落ちでジャケシール痕あるものの盤質Aで相場の半額以下。買うしかない。
猟盤日記20190325
ネット注文した新譜盤の記録漏れがいくつかあったので。
Scoobie Do / 疲れない人〜Tighten Up
コンビニDJのアフターパーティーでTighten Upのカバーものを一曲使いたいと探していた時、コレがHMVのサイトで新品半額セールになっていたので購入。フィッシュマンズの「疲れない人」とTighten Upのマッシュアップ。間違いのないファンクネス。
Yogee New Waves / Spring Cave e.p.
Tighten Upものを探している時に、「CAN YOU FEEL IT」が収録されていると思って注文したヨギーのメジャーデビュー盤。結局目当てのものは入ってなかったが、春っぽくていいレコードなので良しとする。
猟盤日記20190320
HMV新宿での100円箱ディグの続き。
Александр Розенбаум / Нарисуйте Мне Дом...
音盤消費組合でキーガン加藤さんが掛けていたソビエト連邦のレーベル「メロディヤ」のレコードを見つけたので、グーグルの画像翻訳を掛けてみると「エッチな」「ディスコ」という文字列が現れたのでこれはと買いだろと思い抜いたが、おじさんのギター弾き語りでエッチ度もディスコ度もゼロでかなりガッカリ。詳しく調べてみると、アレキサンダー・ローゼンバウムというロシアの高名な詩人でもあるSSWらしい。その後加藤さんからメロディヤはクラッシックが多くジャケだけ差し代わるものも多いのでレコード番号で探すのが必須と教わった。
Laurence Harvey / This Is My Belived
45歳でこの世を去ったピッチリ横分けがトレードマークの二枚目スター、ローレンス・ハーヴェイのスポークンレコード。低音の効いた渋い声が女性をうっとりさせるに違いない。音楽はハービー・マン。A1はフルートにボンゴが絡むスゥイートなナンバー。
V.A. / JAZZ JUICE 2&3
ジャイルス・ピーターソンによる有名コンピ。安く売られているのを見かけるが100円箱では見た事がなかったので確保。CDでは何枚か聴いたけれど、今の音楽的なトレンドの基礎を為しているような隙のない選曲改めて驚く。自分の音楽的嗜好の少なからざる部分が知らずのうちにジャイルス・ピーターソンに負うているのかもしれない。
猟盤日記20190319
HMV新宿の100円箱に補充があったということで訪問。和モノコーナーは完膚無きまでに掘り尽くされ、長渕剛とオフコースばかりだったがなんとか一枚抜く。
宝塚歌劇団花組男役トップスターの ソロアルバム。A1の「ラブ・ラブ・ラブ」が最高のラテングルーヴィチューン。ヤフオクでも500円くらいだが、100円箱で抜けたのは嬉しい。そして洋楽箱から13枚。
Fabulous Souls / Take Me
インディアナポリスのマイナーレーベルLamp Records の音源を2002年に再発した12インチ。野太く荒々しいファンク。男女の掛け合いボーカル、うねるベースライン、怪しく絡むボンゴ、まあ最高です。B面の Ebony Rhythm Band の The Thought Of Losing Your Love もオルガンファンクでドラムブレイクが素晴らしい。
O.S.T. / Cargo On The Go Go
なんとなくブルーノートっぽいジャケデザインで音もシネジャズっぽいのだけれど、ググっても出てこない謎レコード。
「Cargo On The Go」という映画のサントラと書いてあるのだけれど、これもググっても出てこない。Presented By Port Of New York Authority とあるのでニューヨーク港湾公社が作った広報映画のサントラが収録されたノベルティレコードということだろうか。クレジットされている名前をみるとAllan HawkshawやJohnny PearsonなどKPMのアーティストがあり、選曲編集を担当したDick Lavskyもライブラリー系のミュージシャンらしい。どこかの情報出ていてもおかしくない内容なのに全くもって不思議だ。
猟盤日記20190318
昨日のHMV渋谷100円箱掘りの続き。2000年代初頭に主に12インチでリリースされた渋谷系文脈の「オシャレコ」をまたも大量捕獲。
Greetje Kauffeld / Tristeza - Mansfield re-edit
オランダのフリーチャ・カウフェルトがカバーしたサンバ名曲を池田正典がリエディットしたもの。小西康陽のレディメイドからのリリースでプログラミングは吉田哲人。ごく普通といってもいいカバーをドラマティックな展開にエディットしてる大感動作。しかしどういうシュチュエーションで掛ければいいんだよコレ。
Shawn Lee / Happiness
LA出身でロンドンを拠点に活動するショーン・リーの2000年作。メロウボッサ調のネオアコ。12インチと7インチの両方ともあった。どちらもAshley Beedleのリミックス付き。
V.A / Brasil Night
日本人アーティストによるブラジリアンコンピ。ドラムに熱量が圧倒的なTHE HERZ の 「moonlight samba 」、リトルクリチャーズの青柳拓次と畠山美由紀参加のDoble Famous「Africa」とか良曲が収録されている。とても良い。
ヒップ・アップ / サラダ・ボーイズ
当時アイドル的な人気を誇ったヒップアップのLP。ジャパニーズソウルの草分け、クック・ニック&チャッキーの「可愛いひとよ」のカバー収録。
猟盤日記20190317
昼休憩で仕事場を抜けだしてHMV渋谷に。100円箱を漁って吟味する時間もなかったので抜いた14枚を検盤もせずに購入。
斎藤誠 / GO NOW
マイケル・マクドナルドのフォロワーを自認していた斎藤誠だけれど、この曲はどちらかというとTOTO寄り。80‘sの最前線ポップスの空気を日本に移植するという意味では天才的としか言い様がない。
高岡美智子 / 今さら
SSWフォーク系やさぐれ歌謡。萩田光雄の打ったアレンジが素晴らしい。そしてジャケの70’s感が最高。
アイリーン・フォーリーン/ダメージは蜜の味
小林武史プロデュースの高松出身のニューウェーブ4人組。音はとても凝った作りでB面の「JUST ONE」のニューウェーブ的なクールさとサビのシャッフルビートの軽快な感じが同居した不思議なバランス感覚が気になる。神戸ポートピアランドのCMソングだったということでCMは観ているはずなんだが、この曲はまったく記憶にない。
増田俊郎/渚へ
こちらもB面の「シティオブドリーム」がポートピア案件らしいが、まったく記憶にない。アレンジが洗練されていてライトメロウという触れ込みで売っているネットレコ屋もあるが、どちらかという浜省感の方が強い。浜省をライトメロウというのならこれもライトメロウ。
M-BAND / ケサラ
なめ猫こと「又吉&なめんなよ」の覆面バンドとして知られるM-BANDの活動休止直前の88年作。モータウンビートのダンサブルな一曲だが、ジャケには映画「ポルシェ959」主題歌とある。聞いた事のない映画なのでググってみたらYouTubeにちょっと違ったタイトルでなぜかフルでアップされていた。
「トリナクリア ポルシェ959」
https://www.youtube.com/watch?v=vJmMTsRA9zc&feature=share
しかしざっと観た所、たしかにエンドロールに主題歌としてクレジットされているが、オープニングにもエンディングにも使われていない。エンディングに流れているのは「音楽監督」を担当している堺正章の歌だ。映画冒頭にM-BANDのライブシーンがあるが演奏しているのは別の曲。なんとも謎が深い。