猟盤日記20161215

昨日渋谷レコファンで買った100円箱レコードの内、西郷輝彦「星娘」はソリが激しく使いものにならなかった。最近ようやく気づいたのは、キズや割れよりもソリのダメージの方が大きいという事。以前にヤフオクで落札したJimmy Smith 「The Cat」の7インチは完全に一部が割れていたが「トレースに問題なし」の表記通り、ノイズもほとんど感じないくらいに再生出来る。横浜で安値で買った「ふたごのモンチッチ」は、子供がつけたと思しき酷い傷があったが、爪楊枝で修復したら問題なくなった。しかしソリは針が飛んでしまうのでどうにもならない。ガラス板に挟んでドライヤーを当てるという技がネットで紹介されていたが、うまくいくものなのだろうか。

f:id:yotuashi:20161216014002j:imagef:id:yotuashi:20161216014011j:image

 

最近、三井住友銀行のCMでココナッツディスクが出ていたが、イケメンが仕事帰りにココで盤を漁って、そのままクラブでDJするという内容だった。中古盤を買ったらプレイ前に「水の激オチくん」とかで拭くものなんだが、あのイケメンはプレイ前にちゃんと盤を拭いたのか気になって考えていたら、ココ池に行きたくなったので池袋に向かった。CMの影響なのか店内には若いサラリーマンが2人。7インチを漁りはじめて数秒で浅丘ルリ子「白い旅」を適正価格で発見。思わず「あった!」と声を上げ、隣で掘っていた人から睨まれてしまった。大体どこのレコ屋でも100円箱というのはぞんざいな扱いで、掘っているうちに指が黒くなるなのだが、ココ池は安レコの箱もレコード袋がきれいなものに変えてあったり、ちゃんとコメントつけていたり、レコードへの愛をひしひしと感じる。安いからといって買う側にとって価値が低いとは限らないのがレコードの奥深い所で、そういう事をちゃんと姿勢としてみせるココ池には敬意を表するしかない。「白い旅」を無事購入して店を出た。
その後ココ池アカウントがツイッターリツイートしていた目白の「つけそば丸長」に行こうと思ったのだが、次の予定の時間が微妙だったので、山手線で御徒町へ。
御徒町駅近くの「谷記」へ入ったのだが、ここはどのメニューも飲み物とセットにすると699円になるという店で844円の「白身魚の甘酢あんかけ」を瓶ビールと一緒に頼むとなぜかセットで699円になる狂った金銭感覚の店だ。同じシステムの店が新宿にもあったな。「木耳玉子炒め」をつまみにビールを飲みながら、「白い旅」を適正価格で買えた幸せを噛みしめた。

f:id:yotuashi:20161216013852j:image

家に戻るとヤフオクで落札したBilly Preston 「Nothing from Nothing 」の日本盤7インチが届いていた。日本でリリースされていたことも知らなかったが、イントロのキャッチーな感じとか当時も人気だったのかもしれない。早速ターンテーブルに載せて聴いていたら、娘がやって来て「いい曲だね」と言う。昨日NHKの「SONGS」で斉藤由貴が歌ってた曲が聴きたいというので、「Nothing from Nothing 」から「AXIA~かなしいことり」に繋いだ。「声が変わらないね」と娘。とても美しい声だ。

f:id:yotuashi:20161216012247j:imagef:id:yotuashi:20161216012324j:imagef:id:yotuashi:20161216012338j:image