猟盤日記20180620

新宿武蔵野館ポール・トーマス・アンダーソンの『ファントムスレッド』を観る。大きな話題にはなっておらず、否定的な感想も少なくないようだけれど、かなり良い映画だった。キノコのバターソテーが食べたいなーとか考えつつ帰宅するとファントム繋がりのこんなレコードが届いていた。

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Justice / Phantom 

限定発売で未開封の12インチということだったが、シュリンクではなくシールで封をしてあるだけなので、どうもシールをキレイに剥がして貼り直しただけのような気がする。盤にもヨゴレがついていたし。盤ラベルも曲名表示もないが、A面はPhantomがフルで 、B面には D.A.N.C.E.のイントロだけが収録されており、ブランクの部分に盤面に歌詞が刻まれていた。もったいつけずにフルで入れればいいのにとも思ったが、この仕様だから一応未開封扱いなのに安値なんだろう。

 

猟盤日記20180619

渋谷のハンズ向かいのルノワールで打ち合わせがあり、早く着いたのでHMVを覗く。何も買わないつもりだったけれど、これが安値で出ていたので抜いておいた。

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V.A. / Blow Up A-Go-Go!

池田正典も参加していたという90年代終わりから2000年代にかけて開かれていたロンドンのモッズラウンジパーティ「Blow Up」のLP2枚組コンピ。入手困難な60年代の隠れた名曲が数多く収録された豪華おせちのような超有名盤だが、今では投売り状態になっているのかと思うとなんだか感慨深い。当時CDで買って飽きるほど聴いていたはずなんだけれど、久々に聴いてもやっぱりいい曲ばっかり。よくわからないがアナログで聴いた方がしっくりくるような気もしてくる。

 

猟盤日記20180618

ヒップホップは今に至るまできちんと聴いた事がないのだけれど、20年以上前に渋谷WAVE で買った「No Lights Given Or Implied 」は、これがどういうCDなのかよくわからないままに、カッコいい音ネタの宝庫として愛聴し、その元ネタを探して買うのがなんとも楽しかった。

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このCDに収録されているメインの3曲が、アナログリイシューされていると聞き入手。

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Double Dee & Steinski / Lesson 2&3

JBはもちろん「DANCE TO THE MUSIC 」「DANCE TO THE DRUMMER'S BEAT」など、とにかくカッコイイブレイクが詰まっているまさに教科書的なメガミックス。B-BOYでなくても十分楽しめるような気がする。結構安値で売られているのでお得感も高い。実用されていたのかシールも貼られた状態だった。

 

 

 

猟盤日記20180616

ディスクユニオン渋谷のソウル館へ。Al Wilson「ザ・スネイク」を探すも見つからず。代わりに安レコを一枚。

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Sam Paglia meets Frank Popp Ensemble / Stripper Girl

ハモンドオルガンの名手サム・パリアとドイツのエレクトロラウンジグループ、フランクポップアンサンブルによるいかにもなフレンチラウンジ7インチEP。エレクトロラウンジって今はあまり使われる現場がなくなって一部を除いて安値で売られているような印象だけれど、安いうちに気になる曲はあ積極的に買い集めておきたい。B面2曲目の「グラン・ルッソ」がいい感じ。

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Chilly Gonzales / You Can Dance

チリー・ゴンザレスのIvory Tower に収録されているディスコ曲のリミックス集12インチ。男女混成コーラスとピアノが絡む展開がエモ過ぎて何度も聴いてしまう。かなり使い込まれた盤らしく、目詰まりが激しかったが、クリーニングで復活。最近の曲という印象だけどもう8年も前のリリース。Justice「D.A.N.C.E.」とかと合わせて掛けたい。

 

 

 

 

猟盤日記20180615

雨の降る中恒例の渋谷安レコパトロールHMVのジャンクで4枚確保。

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Michel Saldou / 告発

フランスの大スターシャンソン歌手ミシェル・サルドゥの日本盤7インチ。親米派で社会的主張の強い曲を多くリリースしており、今でも同性愛者のデモなどにも彼の楽曲が使われたりしているらしい。この曲も政治腐敗や環境破壊を告発する歌詞で、ジャケの肖像画にもそんな攻めた感じが表れている。サウンド的にはブラスロックっぽい感じでホーンがカッコいい。ジャンク扱いとはいえ、見本盤でピカピカのニアミント。

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Carol Douglas / My Simple Heart 

ディスコディーバとして名高いキャロル•ダグラスの81年作。ディスコブーム終焉の頃のスリーディグリーズカバー。いろいろ切なくて良い。

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Janis Ian / Will You Dance?

ドラマ「岸辺のアルバム」のテーマ曲として大ヒットした名曲。最近なぜかいろんな方がイベントでかけている場に遭遇。今なお根強い人気の曲なんだな。コネクシオンのイベントで松尾さんが掛けていて以来百円箱を探していたがなかなか見つからなかったが、無事HMVジャンク箱で発掘。

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ダ・カーポ / 空からこぼれたStory

名探偵ホームズの主題歌。ジャケと盤がバラバラで別の箱に入っていたのを合体させてサルベージ。でも状態はかなりいい。

 

 

 

 

 

 

猟盤日記20180613

今日は人間ドックで横浜に行ったので、ディスクユニオンレコファンを覗くも特に成果なし。買わずに済んでちょっとホッとしたとおもったら、帰宅後ヤフオクで落としたレコードが届いていた。

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ひまわりキティーズ / パンダちゃん音頭

パンダが上野にやってきた1972年発売。この頃はパンダはちゃん付けで呼ぶのがデフォルトらしい。当時「パンダちゃん」関連のレコードが一ジャンルと呼べるほどたくさんリリースされていたのは岸野雄一さんのギラミックスで知った。音頭とはいうもののワウの効いたギターがサイケロック感を高めている。「あーら、パンダちゃん」のリフレインが半音下がるのもサイケっぽい。ひまわりキティーズのメンバーだった元ルクプルの藤田恵美さんのブログ「おむすび食堂」に当時の写真付きで解説されている記事が素晴らしいのでぜひ読んでいただきたい。

http://omusubi.tea-nifty.com/blog/2017/10/post-9335.html

今回買ったレコにはブログで紹介されているパンフがついていなかったのが残念。藤田さんのブログの別の投稿によると、このワウギターを弾いているのは成毛滋ではないかとのこと。

猟盤日記20180612

最近Twitterハードオフでのレア盤発掘報告を立て続けにみたので、久しぶりに行ってみた。しかし、掘っても掘ってもシブがき隊や田原俊彦しか出てこず、何度も心が折れそうになる。さすがに今日はボウズかもと思っていたらこんなものが。

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新田一郎 / Not For Sale

新田一郎のアルバム「クールが熱い」のメガミックス7インチ。B面は「茅ヶ崎モリー」の原曲「サンライズ・サンセット」。しかも白盤のほとんど針を落とした形跡もないくらい、ジャケも折れなしの状態。2千円以上で取引されていることもあるこのレコードが50円とは...

それに重なってビクターの白盤がもう一枚。

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ビートきよし / 兼子教授のバラード

ラードとは名ばかりのマーチと音頭がハイブリッドされた珍曲。B面の「愛のレッスン∞(無限大)」も素晴らしく味わい深い珍品ニューウェーブ歌謡。ジャケのきよし師匠の見事な関西仕事ぶりだけでもかなり価値が高いと思うが、これまたピンピンの白盤で50円。ヤフオクでは千円で売りに出ており、5千円以上の値をつけていたショップもあるくらい。

結局他にも全部で6枚抜いて離脱。本当にレコードの値段というのはわからない。