猟盤日記20181014

来年1月でクローズする事が発表された六本木スーパーデラックスへ。ヒゲの未亡人の7インチレコ発ライブ。とにかく素晴らしいライブで、女装したおじさんの悪ふざけかと思わせつつ、次第に人を愛する事、そして自分自身を愛する事の本質へと切り込んで、観る人の心を激しく揺さぶる構成は、ショウとして圧巻の完成度を見せる。なぜゾラにはヒゲが生えているのか。その答えに自分なりに思い至った時、震えるような恐ろしさと感動を覚えた。会場で先行発売された7インチも無事購入。

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ヒゲの未亡人 / 絶対恋愛!COUNTDOWN!!

ジャケが強烈な印象を残すが、「80年代アイドル歌謡風」の楽曲も素晴らしく、パロディかと思いきや、そこを越えてアイドル歌謡の本質に切り込んでいくのがヒゲの未亡人らしいアプローチと言えるかもしれない。両A面の「ロックを踊る未亡人」は同様に50年代のロックが輸入されたばかりの日本の空気にアプローチ。

その2日後、下北沢のディスクユニオンに行くもあまり成果がなく、その近くでやっていた古本市で一枚レコードを買う。

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Laura Nyro / Christmas And The Beads Of Sweet 

ローラ・ニーロのサードアルバム。プロデュースは、ノラ・ジョーンズの「Come With Me」など数々の名盤を手掛けたアリフ・マーディンで、デュアン・オールマンチャック・レイニーも参加している。キャロル・キングにも通じる黒人音楽への傾倒と愛に溢れていて、黒さをずっしりと感じる。A3のBlack Patchはフォーキーかつソウルフルでとてもいい感じ。タイトルにはクリスマスとあるけれど、特にクリスマスアルバムというわけではない。