猟盤日記20180416

新宿を巡回。まずは紀伊国屋書店本店8階に移動したディスクユニオン新宿セカンドハンズ店へ。フラワーレコードで負った傷をレコードを眺めて癒したいだけで、買うつもりは全くなかった。

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新入荷箱やワールドミュージック棚をチェックするも食指が動かず、ほっとして帰ろうとしたが7インチ箱を覗いたのが良くなかった。結局2枚抜くことに。

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ジュディ・オング / チャームで踊ろう

山野愛子が考案した「美と健康のビューティダンス」、それがチャームだ。対象を3歳から70歳と広く設定しているため、リズムやテンポは音頭に近い。GSと音頭が融合した感じ。そこにジュディ・オングの可愛らしいボーカルが絡んで独特な世界観を生み出している。この頃のジュディ・オングは一部では高値がついていることもあるが、これはかなり安く売られていた。

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Wack Wack Rythm Band / Call Me Alligator

90年代の渋谷系シーンの中で活躍していたバンド。「わくわく動物ランド」がバンド名の元ネタだと分かる人はどれくらいいるのか。A面のファンクインストも最高だが、B面のラモーンズのDo you Remember Rock’n Roll Radio?の カバーが、ガーリーな脱力ボーカルで素晴らしすぎる。長らく探していた一枚だったので嬉しい。

気を良くしてHMV新宿に足を延ばす。百円箱から2枚。

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雪村いづみ / 約束

A面は前田憲男作曲の和製シャンソン。6分に渡る壮大な作品で、お母さんの死を看取る子供の物語が歌い上げられる。B面の「ひとりぼっちでだいじょうぶ」は谷川俊太郎が作詞。

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ベッシー / ト・シ・ヒ・コ

タイトルからすると田原俊彦人気に乗っかった安易な企画モノかと思いきや、素晴らしく美メロなムード歌謡。ベッシーはギリシャ出身の歌姫なのだが、カタコト歌謡にしては日本語の発音が良く堂々としている。文句なしの名曲。トシちゃんに繋げるよりもセルメンの日本語歌謡「愛されたあとで」に繋げるのが正解っぽい。

ここで帰ればよかったのだが、7インチ棚からとんでもないブツを抜いてしまう。

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アイ・ジョージ / 阿波のついパッパ

コンビニDJで岸野雄一さんが掛けたのを聴いてハートを鷲掴みにされた一曲。アイ・ジョージが朗々と歌い上げるボーカルが、日本を代表するラテンビッグバンド有馬徹とノーチェクバーナのパワフルな演奏と絡む奇跡の名演で、三木鶏郎の歌詞も最高。「今では30分 徳島エアポート」のくだりを聴くといつも恍惚としてしまう。ずっと探していたが、委託制作盤でプレスが少ないという説もあり、自分が手に入れられるレコードではないと思っていたので、本当に感動した。