猟盤日記20180220

仕事が終わって五反田で解散になったので、10年くらい振りに、レコード屋と鯛焼き屋の間の境界を彷徨う名店、ダ・カーポへ。

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ベーコンと玉子入りの鯛玉を注文したら時間がかかるとの事で、その間レコードを見る。たしかに昔もそうしていたような気がする。違うのは大きなテーブルが据えられていることとレコードの量が大幅に減ったこと。コーヒーと焼き置きしてある鯛焼きも頼んで、食べながらレコードを見る。尻尾には秘密の口直しがあるので頭から食べるように言われる。これも昔と同じ。

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レコードは安くもないが高くもない絶妙な町レコ価格。面出しされてるマーク・アーモンドの「復活」は1500円だった。買おうと思ってたレコがあったが値札がないので、おかあさんに聞いてみた。

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シャカタク/ ナイトバーズ

「懐かしいねえ、シャカタク。最近の人はあまり聴かないでしょ」とおかあさん。元々はジャズの専門店だっただけあって、フュージョンにも詳しい。「いやいや、最近また流行ってるんですよ」と私。値段は800円でとのこと。「うちのレコードは大体状態いいんだよ。でもコレクターには売りたくないんだよね。しまい込まずにちゃんと聴いてもらえる人に買ってほしいから高くしない。『帯付きないの?』とかいう奴には『レコードは帯で聴くもんじゃねえよ』と言い返すんだよ」今はパートとして店で働いておられるけれど、レコードの値付けは任されているらしい。絶妙の値付けに唸りつつ購入を決めた。レコが少なくてもそれほど安くなくてもここで買いたくなる店だ。

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「ナイトバーズ」と焼き上がったばかりの鯛玉をいただき失礼しようとしたら、「そこにスタイルカウンシルあるよ。シャカタク聴くならその辺のも聴くでしょ」と。でもすぐに買うのはこの店ではもったいない気がして、「また鯛焼き食べに来た時にレコード買いますね」と答えて五反田を後にした。