猟盤日記20171118

新宿で夜に用事があったのでディスクユニオン新宿中古センターへ。特価品を除く全品10%オフとのこと。普段はあまり見ないソウルの特価品箱から

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Intruders 「(Win, place or show)She’s a winner 」

競馬のファンファーレのメロディから始まるコーラスワークが爽やかなディスコチューン。Intrudersはフィリーソウルの源流的存在らしい。CDでは聴いていてMixに使ったこともあるぐらい好きな曲だけど、アナログは入手困難だろうと思いこんでいたが200円で買えるとは。

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Bobby Womack「Greatest Hits」

タランティーノの映画にも使われた名曲「Across 110th Street」は7インチだと高額盤の部類に入ると思うが、これは100円。音質もそれほど悪くないし盤質も良い。ジャケに書かれたボビー・ウーマックのイラストもキュートだ。

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邦盤7インチ100円も続けてチェック。

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志摩さち子「ネオンの女」

キャバレー系自主盤。壺山社長宛てのサイン入り。ジャケ裏にはキスマークも。珍しい苗字なので調べてみたら、どうやら都内にある割と大手の建設会社の社長さんっぽい。盤はというと針を落とした形跡もないぐらいにピンピンだ。聴かずに売ったのか、壺山社長!志摩さち子さん自体は昭和59年にビクターから「志摩幸子」としてデビューされていて「いわき絶唱」などのヒット曲もあり、ラジオ日本で「ミッキー安川の朝まで勝負」という深夜番組にもレギュラー出演するなど大活躍だ。「ネオンの女」はディスコグラフィには記載されていないのでこれは下積み時代にリリースしたんだろうか。B面の「幸せ鳥」はチルチルミチルの青い鳥をテーマに、幸せを探すホステス・ミチルさんの心情を歌っていて極めて興味深い。

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久美悦子「裏町エレジー」

特筆すべきはB面の「ポンチャチャ節」。「捨てましょう捨てましょう お金の苦しいやりくりも  捨ててしまえば夢がある」と、自己破産する人の心情を軽やかに歌い上げる。ポンチャポンチャ歌うのんきな男性コーラスも味わい深い。

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緑川アコ「ふうてんブルース」

和ブルースの名曲。意外に歌詞のメッセージは前向きで力強い。B面の「クールに行こう」はコーラス含めクールファイブっぽい。このクールはクールファイブのクールなのか。だとしたらとてもクールだ。

通常の7インチコーナーからも2枚。

 

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のりお・よしお「MAIDO」

ブルースブラザーズ風の衣装ののりおよしおがカッコいい。「スタンドバイミー」をレゲエアレンジを上方よしおが甲高い声で歌い上げたB面「カモナ・ペーパー」が評価が高いが、A面の「MAIDO」も西川のりおの歌がブルージーで素晴らしい。作曲は柳ジョージやJ-WALKなどにも曲を提供している増田俊郎

同じようなブルースブラザーズスタイルのジャケをもう一枚。

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ドーベルマンギャング「ブルドッグ

犬の鳴き声をサンプリングしたディスコ。ひねりのない安直な発想が清々しい。こうした企画モノディスコは見つけると買ってしまいがち。