猟盤日記20171009

池上線が無料だというので五反田のダ・カーポから蒲田のえとせとらのコースかな思って出かけたが、池上線が駅も沿線も地獄と化してるという噂を聞き、予定変更して渋谷レコファンへ。50円箱は補充があったと見えて掘り甲斐のある感じに。7インチLP合わせて20枚ほど抜いたが、10枚に厳選して購入。

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京本政樹「I can’t Say...」

二枚目が歌うと歌自体が二枚目感を帯びてくる。イケメンではなくあくまでも二枚目。贔屓の沢山いる歌舞伎役者、もしくは大衆演劇のスターの醸し出す「オレに惚れてもいいんだぜ」感。B面の「ジンにまぎれて」もホーン満載のアレンジでとにかく二枚目。

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桑名正博「スコーピオン」

松本隆筒美京平のコンビ。こちらもブラスロックっぽいホーン使いのアレンジがカッコいい。サビ終わりの「蠍座生まれの炎の女」の歌いまわしもたまらなく良い。

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Fuzita Blender 「Earth Van」

フジタブレンダーってどっかで聞いた名前だなと思ったら、小西康陽ルパン三世リミックス集にクレジットされてた方だった。ちょっと前の中田ヤスタカっぽいポップなエレクトロ。いわゆるネオ渋谷系、1999年作なので同時期ぐらいか。ジャケデザインも凝っているので調べた所、本業はデザイナーで現在は音楽活動は休止中とのこと。車のクラクションから始まるので石井明美の「cha cha cha」なんかと組み合わせても面白いかもしれない(単純)。

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安藤秀樹「Sensitive」

良く知らないレコードだったが、パチパチ感溢れるジャケから岡村靖幸フォロワーなのかと推測して抜いてみた。イントロのギターとシンセが絡むあたりの80年代後半から90年代にかけての時代感溢れる感じがとても良い。歌い方とメロは杉真理っぽい。最近ゴールデンベストが2枚出ていたりして再注目されているっぽい。当時は全くこういう日本のポップスシーンに興味がなかったのだけれど今だと素直に楽しめる。

というわけで合わせてこの辺りも抜いてみた。

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BOØWY「季節が君だけを変える」

米米クラブKOMEGUNY

カラオケボックスで誰かが歌っている歌という印象しかなかったが改めて聴くとどちらも完成度が高くて驚く。新譜のリリースがレコードとCDが並行していたのがCDのみに完全に切り替わるのが89年ぐらいなので、レコードが残っている最後の世代。しかし90年代前半にはレコードブームが来るわけだから、実質レコード文化的には途切れてないような気がする。シンセ酔いしてくるのでこちらも一枚。

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 和田弘とマヒナスターズ「私って駄目な女ね」

スチールギターと厚みのあるコーラスワークが素晴らしい。作詞は上岡龍太郎敏いとうとハッピー&ブルーの「よせばいいのに」などを挙げるまでもなくムード歌謡の世界観には「だめな女」の伝統があるが、このあたりが起源だったりするんだろうか。

ネット購入したレコが立て続けに届く。

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くるり琥珀色の街、上海蟹の朝」

何度か聴いている曲なんだけれど、自由が丘のブロックパーティでクボタタケシさんが掛けていたのを聴き、ハッとして即7インチを購入。限定盤なので価格上昇が激しいが、運良くそこそこの価格で購入出来た。なぜくるりが「水星」に似た感じのラップ曲を今リリースするのかは謎だが、素晴らしく良い曲だし、これから先長く廻されるのは間違いない。

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桜田淳子「神戸で逢えたら」

図らずもtofubeats繋がり。繋がってないけど。一度100円箱で見たのだけれど抜き損ねて以来頭から離れないので、仕方なくネット購入。頭が「パヤパヤ」から始まるのには驚かされる。全体的に陽な雰囲気を残しつつ軽めに歌っている印象があるけれど、YouTubeに流れている歌番組での歌唱の方が切なさが増していて好みではある。