猟盤日記20180318
川崎駅近くのグランピングスポットでロケを終えた帰り、久しぶりにトップスに寄ってみた。
良いレコードが適切な価格で手に入るので町レコ屋の中では一番好きな店かもしれないが、実際の所あまり来ていない。前回あまりちゃんと見られなかった7インチからチェック。かなり量があるので全部見られないうちに閉店時間になってしまい、とりあえず急ぎ1枚だけ抜いた。
鈴江真里 / 海が見える場所
どこかのイベントで誰かが掛けていたのだけれど、詳細は全く思い出せない。iPhoneに写真が撮っていたのできっと気に入った曲だったのだろうと抜いてみた。ゴージャスでスケール感のあるアレンジが最高。安く買えて良かった。
FREETEMPO / Imagery
これは先日ユニオン中野で買ったもの。そんなに昔のものではないのにやたらと懐かしく感じるのはなぜか。ググってみたらだいぶ前に半沢氏はこの名義での活動を終了させていたようだ。過度にセンチメンタルな感じが今聴き直してみると味わい深いものがある。
猟盤日記20180317
所謂世界的な名盤なのですぐに手に入ると思っていたレコードが、なかなか手頃な値段のものが見つからず、ディスクユニオンの店頭在庫検索して問い合わせメールをいくつか送ってみた。中野店にドイツ盤のジャケ難有りが安値で出ていたので取り置きをお願いして中野に向かう。ロックの名盤はなぜか中野店でヒットする事が多い。
Van Morrison / Moondance
70年発売のヴァン・モリソン代表作。ジャズ盤を使わないジャズイベントをやろうと思っていて、標題曲の「ムーンダンス」狙いで購入。ジャケは折れて盤面もかなり汚れていたが洗浄すれば復活するレベル。改めて聴いてみるとどの曲も素晴らしくリマスタリングした再発盤を買えば良かったかなとも思ったが、ピカピカの盤で聴くよりもこっちの方が良いなと思い直す。
せっかく来たのでレジ横のオールジャンル放出箱を除いてみる。
ブレッド&バター / Breakfast
ブレバタの初期ベスト盤。再発7インチでさえもプレミアがついている「ピンクシャドウ」が収録されているが、こちらはかなり安い。「地下鉄」も以前MIXにも使った好きな曲。
Dr. Buzzard's Original Savannah Band / Dr. Buzzard's Original Savannah Band
以前にハードオフで抜いたけれどジャケなしだったので、安値で出ていたものを。ジャケも楽曲に負けず素晴らしい。この一枚が日本の歌謡曲に与えた影響について誰かまとめて貰えないだろうか。
La Belle / Lady Marmalade
パティ・ラベル率いるラベルの代表曲。これもジャケなしをハードオフで抜いたけれど、ジャケ有100円なので確保。文句なしの名曲。
猟盤日記20180315
渋谷のタワレコに久しぶりに寄ってみた。iTunesなどの配信を使う頻度が増して、TSUTAYAやタワレコに行く回数はグッと減ったが、手書きのポップを頼りに知らない音楽のCDを試聴するのはやっぱり楽しい。しかし結局CDは買わずにアナログコーナーからこれを1枚。
Jefferay Foskett / FISH!
80年代にビーチボーイズに加入し、ブライアン・ウィルソンのツアーで音楽監督をつとめたジェフリー・フォスケットの山下達郎カバー。カクテル飲料のコマーシャルに使われていたような気がする。ヤマタツよりもこっちのカバーの方がなぜか好きで、MIXにも使ったりしている。去年7インチが出てたことは知っていたがなんとなく買いそびれたまま見かけなくなっていたので、手に入れられて嬉しい。
ヤフオクで落札した盤をもう一枚。
桑名正博 / テキーラムーン
小坂忠「しらけちまうぜ」のカバー狙いで買ったが、他の曲もとても良い。特にB面は捨て曲なし。「薔薇と海賊」のスティールドラムは細野さんが演奏している。桑名正博は百円箱でヒット曲7インチは何枚か拾っただけだったが、ちゃんと聴いてみたくなった。帯がムダに太いのも良い。
猟盤日記20180309
久しぶりにHMV渋谷巡回するも探していたレコ見つからず。帰り際に目に止まったこれを溜まっていたポンタポイントで購入。
O.S.T. / 殺しの烙印
何年か前に出たサウンドトラック6ミリ音源を使用したCDからの7インチEP。今年初めに出ていたらしいが気づかなかった。山本直純によるシネジャズ。何より大和屋竺のボーカルが味わい深すぎる。サントラが無かった頃にDVDから音拾ってミックスに使ったこともある。いまさらとは思いつつもやっぱり買わないわけにはいかないので買ったが、店を出た後Twitterを見たら未発表曲を含んだ重量盤LPが今年のRSDに出るとのニュース。あざとすぎるよなあ。
EGO-WRAPPIN' / くちばしにチェリー
シネジャズではないが、「濱マイク」のテレビシリーズ主題歌で、イントロのホーンがシネジャズ感溢れる名曲。特に長い曲ではないのにわざわざ7インチではなく10インチ。しかも片面1曲ずつなので盤面がスカスカ。今なら絶対7インチだろうし、7インチで再発される可能性もあるかもしれない。
CHIECO BEAUTY/ ハートのエースが出てこない
あるお方から戴いたプロモ7インチ。DUB MASTER X と エマーソン北村によるSKAアレンジ。もらったその足で遊びにいったスナック馬場で爆音でかけさせてもらったが、最高。
猟盤日記 20180307
妻が事あるごとに「自分の好きなレコードばかり買っていないで私が好きなこの曲のレコードも買え」と鼻唄を歌ってみせるのだが、一体何の曲なのか皆目判らなかったが、先日ふとした事から判明したので購入してみた。
Hamilton, Joe Frank & Reynolds/Don’t Pull You Love
100円箱でおなじみの「ダンヒルシリーズ」の1971年作。どこかで似た曲があったはずと考えていたら稲垣潤一の「1ダースの言い訳」のサビがこの曲と良く似ている。B面はなかなかカッコいいファンクインスト。
V.A./ベストヒットアニメーションシリーズ
「男どアホウ甲子園」「赤き血のイレブン」「キックの鬼」「アパッチ野球軍」という濃い口スポ根アニメ主題歌4曲入りEP。「俺たちゃ裸がユニホーム」という汎用性の高い歌い出しの林恵々子「アパッチ野球軍」を長らく探していたが、オークションでも高値で諦めかけていた所、安値で発見し確保。
奥田圭子 / クレッシェンド
氷室&布袋参加の「プラスティック」収録の人気盤。レアシングル曲も収録した再発CDが出るまでは万単位での取引もあったらしいが、このレコードは白盤の美品ながら安く買えた。「地下鉄におけるスタンリー・キューブリック的考察」をはじめ多くの曲は秋元康&一風堂の見岳章コンビで、良質なニューウェーブ歌謡が揃っているので、これからレコードも値が上がりそう。ジャケのアンニュイな感じも80‘sぽくて良い。
猟盤日記20180306
Yes,mama OK?の「tea party 」が好きすぎて、プロモ7インチとか出てたりしないものかググっていたら、探しものは見つからなかったがびっくりするくらいの破格でレコードを売っているネットショップを見つけて、とりあえず買い漁ってみた。
Yes,mama OK / Rain, spain, plain
QYPTHONE/Cutie Qとのスプリット7インチ。音はサウンドコラージュみたいな感じでカラーレコードの透明ジャケというパッケージの感じも渋谷系バブルを想起させて味わい深い。
津々井まり / 女は小さなチャンスに賭ける
やさぐれフェロモン歌謡。明け方近くに聴くと胸に沁みる。高かったり安かったりする津々井まりですが、激安でした。ラベルに破れがあり、タバコのヤニでベットリだったが、洗浄で復活。
Senor Coconut / Smoke On the Water
「プレイズYMO」「プレイズクラフトワーク」でおなじみのセニョール・ココナッツによるラウンジ感タップリのラテンカバー。いろんな場面で役に立つ一枚。音盤消費組合でも早速使いました。安く買えて良かった。
Chris Montez / The More I See You Call Me
サバービアブームの時のレキシントン再発アナログでみんなが買ってたレコード。当時はベタ過ぎて買うまでには至らなかったが、かなり安値になっていたのでサルベージ。今聴くとかなりのちょうど良さに驚く。いい意味で0点の音楽。ジャケも盤面もピカピカでなんか申し訳ない。
Hugo Montenegro / Moog Power
マムンダットのハナタラシライブのボーナストラックに入っていたSABPMのMixで聴いて欲しくてたまらなかった一枚。当時は高すぎて買えなかったが、今はムーグものはかなり値が下がっていることに最近気づいた。千円しないで手に入るなんて信じられない。
旋盤日記20180224
音盤消費組合 RE-COOP Extra Edition @高円寺コネクシオンにご来場いただいた皆様、ありがとうございました。イベントというのはちょっとした事で雰囲気が大きく変わってしまうものなので、今回もどうなる事かわからずハラハラしていましたが、蓋を開けてみると動員も過去最高で、ちょっとどうかと思うほどのナイスパーティーになりました。
口開けトップバッターはニペイさん。前回はDJ枠辞退してB2Bのみの参加でしたが、組合員一同の説得で戦線復帰。
ニペイさんは私の大学の先輩であり、ラジカセを使ったカセットテープB2Bからスタートした20年来の野良B2Bユニットのパートナーでもあります。その音楽知識の幅広さと選曲センスの良さには昔から大きな影響を受けて来ました。組合のムードメイカーでありイベントのオープンでハッピーな空気は彼の存在に寄る所が大きいと考えています。Paul Simon/Late in the Evening をはじめとしたトロピカルなグルーヴに満ちたセットでした。
2番手は私。
セットリストは以下の通りです。
1.Señor Coconut and His Orchestra / Smoke on the Water
2.京本政樹 / 感じているから
3.Dengue Fever VS Goonam / Ganadaramaba
4.南佳孝 / テーブルにひとびんのワイン
5.Loyal Garner / City Light
6.Liner / A Keep Reaching Out for Love
7.BOΦWY / わがままジュリエット
8.Humpe Humpe / YAMA-HA
9.Louis Jordan / SAKATUMI
10.J's with Jamie / YOSHIKO
11.和田アキ子 / 晴れのち曇り
12.Blue Swede / Hooked on a Feeling
13.カルメン / 嘘みたい⁈
14.アグネス・チャン / ひとつだけ
15.ダンプ松本 / MAJI
3番手は west hill 樽蔵。
一発目から菅原文太とディープなグルーヴ で攻める樽蔵君。藁人形と五寸釘 / 30になったら 、鈴木ヒロミツ / 愛に野菊を などを惜しげもなく回してフロアを震撼させ、なんだか風格や貫禄すら感じさせるプレイでした。
4番手は組合一番の人気キャラ、ブーマー先輩。今日も阪急ブレーブスのユニフォームで正装。
横溝正史が近鉄バッファローズを語るレコードから始まって野球モノ展開かと思いきや、津田耕次/ピクピク節 でエロ歌謡、SALT WATER TAFFY / FINDERS KEEPERSでソフロもブッこむ多彩なセット。白馬くんで大合唱。
5番手は名人。コネクシオンのイベントでDJをみてナンパしました。
ベイビーフェイスな風貌で、「ベイビードライバー」のベイビーさながらの気合の入ったドライヴィングならぬハードディギングな選曲を見せつけ、私を含むおじさんDJ共を恐怖のドン底に叩き込む。ダイアナ・ロス/ Eaten Alive など80’sディスコ展開からのルビーの指輪の北京語カバー、Volareの謎カバーがヤバイ。
6番手はレペゼンレコードコンビニ、DJダンボール。
毎回DJスタイルが大きく変化するDJダンボール。和モノ7インチのダンボール買いや台湾や千葉のリサイクルショップディグを経て、日々バージョンアップを続けている。ラジオっ娘(Lady oh!)/茅ヶ崎サンライズ (アルバムバージョン)や 可愛かずみ/春感ムスメ から 台湾ディグの異邦人の北京語カバーなど、ディープな歌謡曲展開。楽しかった。
7番手は高円寺のアイドル、高橋優衣。今回のイベントは彼女の協力無くしては実現しなかったです。本当に感謝。
彼女の選曲は、その明るくフレンドリーなキャラクターと少し違って、どこか内省的で深い知性を感じさせる雰囲気がある。須山公美子からの謎のドラマレコード、謎の韓国語アイドル歌謡、杏里、大野方栄のシャカタクカバーなど幅広いジャンルをさらっと横断する様も楽しい。
8番手はキーガン加藤。いつもフライヤーやステッカーのデザインを引き受けていただいています。今回のゲスト前のトリをお願いするのは加藤さんしかいないと思いました。
木下忠司 / 特捜最前線のテーマ から始まるジャジー&サイケな和モノ。 中川レオ / かもねぎ音頭 、小沢昭一 / 土耳古行進曲 、畑中葉子 / ロミオ&ジュリエット’79 のコンボでフロアをロック。
そしてスペシャルゲストは馬場正道さん!
韓国ロックから始まり、超絶かっこいいインドネシアグルーヴを経ての監獄ロック邦カバーのコンボ、50年代和モノ連発で昇天しました。純粋なリスペクト。凄いなあ。
その後B2B突入で大盛り上がりの末にお開きとなりました。
下記リンクでアーカイブが観られます。
https://twitter.com/selfstyleartist/status/967309221950734336
次回も準備を進めております。
整いましたらおしらせしますので、ぜひ。