猟盤日記20180130

ベルギーからの荷物が届いた。

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Liner/ A Keep Reaching Out Four Love

 ノラ・ジョーンズやホワイトアベレージバンドなどを手掛けたアリフ・マーディンのプロデュースによるAOR。Linerというバンド自体はこの一曲しかシングルが出ていないようだ。ソウルフルかつ爽やか。盤は1979年の英国オリジナルらしいが、盤もジャケも新品かと思えるくらい状態がいい。これが送料込みで数百円とは。

ヤフオクで落札したレコも同時着。

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渡辺真知子/好きと言って

100円レコ界でのシティポップスの女王と言えば八神純子渡辺真知子だけれど、これは100円箱では見かけたことがない一枚。よく探せばあるのかもしれないけど。中原めいこの「今夜だけDanceDanceDance」と同じ82年の作品で、ファンカラテティーナの世界的なムーブメントをいち早く歌謡曲に取り入れた名曲。

アマゾンで短冊を一枚。

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大賀埜々/Goodbye Girl

いわゆる90年代の小室ファミリーの女性アーティストだけれど、これはそこから外れた後の松任谷正隆プロデュース。鈴木茂がギターで作曲は熊谷幸子。メロもアレンジも奇跡的な素晴らしさ。バート・バカラックの「Wives and Lovers」のフレーズがさりげなく挿入されるあたりが最高過ぎる。決して高くはないのだけれど、ハードオフでは見つけられなかった一枚だ。これもアナログ7インチを切ってほしい一曲。

 

 

 

 

猟盤日記20180128

福岡出張に行ったが、レコ屋に寄る時間は全くなかった。代わりに福岡のクラブでも覗いていこうかと思ったら、天神のKeith Flackというライブハウスでneco眠るの15周年イベントがやっており、neco眠るのライブには間に合わなかったが荒川良々さんと常盤響さんのDJを聴きに行くことに。

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荒川良々さんのDJはヒップホップを主軸にした多彩なセットで、スカからエスニックな展開の終盤は素晴らしい盛り上りだった。その後の常盤さんはアゲアゲ一辺倒なセットで若者たちを熱狂させていて、本当に凄かった。さすがだなあ。

レコはヤフオク落札案件がいくつか。

 

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Louis Jordan/One Sided Love then SAKATUMI

和田アキ子の「晴れのち曇り」で女性コーラスが「ヘイヘイサカトゥミ」と歌う所があり、どういう意味なんだろうかとググって見た所、行き当ったのがルイ・ジョーダンのSAKATUMI。ルイ・ジョーダンはジャズからロックンロールへの橋渡し的な存在として知られる人物で、彼が69年にマイナーレーベルに残した一枚。最強の相撲力士サカトゥミの一代記を歌ったものらしく、ジャケのインチキ臭い素晴らしさにもやられて速攻購入。ちょっと高かったがまあ仕方ない。ファンキーなジャズに日本人のしゃべり方を真似たフザケた歌が絡む味わい深い一曲。その他の曲もとてもファンキーでカッコいい。「サカトゥミ」は、もちろん実在した力士ではなく、アレサ・フランクリンの「リスペクト」で使われた Sock it to me という当時流行したスラングをもじったもので、男を挑発する性的な意味を含んだワードらしい。そういうスラングを相撲取りの名前にしているあたり、ちょっと日本人を揶揄うニュアンスの曲なんだろう。シンプソンズのキャラクターにも「SAKATUMI」という力士がいるらしい。

http://simpsons.wikia.com/wiki/Sakatumi

坂本九のスキヤキのヒットが1963年なので、サカモトとSock it to meを引っ掛けたダジャレ的な側面もあるかもしれない。

 

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内山田洋とクールファイブ/東京砂漠

百円箱で何故か出会わない一枚なので、諦めてヤフオクで落札。使える使えないとかではなく日本人必携の名曲。

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 黄韻玲/我想要一個小孩

台湾AORの代表曲「關不掉的收音機」を収録したアルバムCD「平凡」が欲しかったのだけれど、なかなか手に入らず、あっても高額でで諦めかけていた。先日ヤフオクで96年発売のベスト盤CDが出ていて「關不掉的收音機」も収録されているというので落札した。しかし収録されているのはあまりちゃんと歌っていないライブ録音。かなりガッカリ。どこかで7インチ切ってくれないかなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

猟盤日記20180122

大雪で帰宅指示が出たのでとっとと撤収。レコ屋にも寄らず真っ直ぐ帰る。雪が積もり始めた中家に着くと、荷物が2つ届いていた。

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Loyal Garner/ Hawaii Today 

ハワイのディーバによるAOR名盤。ずっと欲しかった一枚だが国内では1万円超しか見当たらず高嶺の華と諦めていた。が、先日Discogsを改めてみたらかなりの安値で出品されていることに気づいて速攻購入。売主ハワイ在住だと思い込んでいたが、差し出し住所はオクラホマだった。小さな傷はあるけれど幸い音にはほとんど影響なかった。ソウルフルなボーカルときらめくトラック、これが手に入るなんて夢のよう。

もう一つは旭川からの荷物。

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和田アキ子/ 晴れのち曇り

とみさわ昭仁さんのアレコード3時間スペシャルで改めて聴いて手に入れたくなり、旭川レコファンのサイトから購入。とみさわさんのは4曲入りEPだったが、これは通常盤シングル。まあまあ安く買えたのではないか。「ホンガホンガホンガホンガフニャハー」「ヘイヘイサカトゥミ」が何度聴いても心に沁みる。買ってよかった。

 

猟盤日記20180119

神保町のユニオンへ。7インチにはめぼしいものがなかったがアフリカものの棚にこれが。

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S.Job Organization/Freedom Anthem

ナイジェリアのSJOB Movement のうちの2人によるアフリカンファンクバンドの再発。未開封で350円。SJOB名義のファーストほどのモンド感はないが十分ファンキーでカッコいい。つくづくレコードの価格と音楽的価値には関係がないなと思う。

帰ろうかと思ったらレジ前にニューウェーブの箱があったので覗いてみた。

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Humpe Humpe/Humpe Humpe

〝これが人生だ〟の「Yama-ha」収録のファーストアルバム。7インチはとんでもない値段だが、比較的安値で買えた。Yama-ha以外は割と正統派のニューウェーブだった。

汎用的に正しいMIX

今年最初のMIXです。日本やアジアの物を中心に繋いだシティポップスセットです。

 

www.mixcloud.com

汎用的に正しいMIX

1.いしだあゆみ/ダンシング

2.LEO feat. 9m88/陪妳過假日

3.井上陽水/Tokyo

4.クラムボン/星間飛行

5.米光美保/恋は流星 SHOOTING STAR OF LOVE

6.雀斑 Freckles/不標準情人

7.Boo feat. Muro/Smile In Your Face(Sunaga 'T Experience Remix)

8.Liner/Keep Reaching Out For Love

9.Ikkubaru/Heart House

10.cero/よきせぬ

11.Gym and Swim/Yuuwahuu

12.Ramsey Lewis/Tequila Mockingbird

13.Kidnappers/เพื่อใคร

14.大比良瑞希/TIME LIMIT

15.青葉市子/悲しみのラッキースター

猟盤日記20180114

エレ片の「新コントの人」の千秋楽を観にいく前に、30分くらい時間があったので新宿HMVへ。7インチの100円箱が思いの他充実していたのでギリギリまで粘って10枚抜く。

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川谷拓三/殺られ節

やさぐれかわいい拓ボンの「殺られ節」。割と見かけるレコードだが、100円箱では初めて。

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B&B/世の中わからない節

B面の「おんど笠岡」は珍盤亭娯楽師匠クラッシック。元々高くはないけど100円では見ないので確保。

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OPA/ふたりのカルナバル

枯れた感じが味わい深い和サンバ名曲。B面は大野雄二作曲。これも和ラダイスガラージクラッシックだったかな?LPでは持っているが7インチは持ってないので確保。

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宮本浩次/はじめての僕デス

言わずとしれたエレカシのアレ。とんでもない値段で売られる季節は過ぎ去ったようだ。1枚持ってるので十分なんですが、B面が伊集加代子なので確保。ダバダバではないけどいい感じのジャズ歌謡。

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ハナ肇クレイジーキャッツ/スーダラ節

植木等谷啓ハナ肇/学生節

クレイジーキャッツを2枚。この2枚は100円箱でも見かけない事はないが、持ってなかったので一応確保。

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135/我愛你

神保町レコード大学で岸野雄一さんとレコ掘りに行った時、某店で千円で売っていて買おうとしたら「500円以内で見つかるから、もうちょっと探してみたら?」といわれ買わなかった一枚。百円箱で出会えるとは。

エレ片を観た後再び新宿に戻り、ユニオンの百円箱をチェック。HMVほどは充実していなかったが、なんだかんだで3枚抜いた。

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若山富三郎/極道ブルース

トミーは何故か勝新に比べて安く手に入るものが多い印象。でもハズレなし。

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OST/小さな恋のメロディ

スルーしがちなヒット映画のサントラだが、意外と名盤。ビージーズの「メロディフェア」が有名だが、B面のリチャード・ヒューソン・オーケストラの「先生を追いかけろ(Teachers Chase)」は隠れた名曲。

 

 

 

 

 

猟盤日記20180111

毎年恒例の岸野雄一さん率いるワッツタワーズオープンプライスコンサート。

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なんだか心の奥にまで入り込んでくる不思議な魅力のステージでした。撮影NGだと思って写真は撮ってなかったけど共演のエネルギッシュゴルフ、アラゲホンジも最高でした。アンコールで登場したのが雀斑Flecklesのskip skip ben ben。

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 「不標準情人」があまりにもキュートな曲で完全にやられました。

物販コーナーではこちらの7インチをゲット。

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雀斑Fleckles/楓港的小孩

この2日前にあった9m88のリリースパーティーで、2manyが掛けていたシティポップなクリスマスソング。B面の「Silly Girl」もジャズっぽいサウンドにbenbenのキュートで切なげなボーカルが絡む名曲。

ヤフオクで落札した盤をもう一枚。

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Ramsey Lewis/Tequila Mokinbird

常盤響さんの配信で聞いて欲しくなり、結構安値で落札出来た。フュージョンっぽいが黒っぽいファンキーさもあってジャズ感が絶妙に低く、すべてが丁度いい。ジャケも最高。