猟盤日記20171221
7インチ新譜で予約注文していたものが届いた。
9m88「九頭身日奈」
台湾出身ニューヨーク在住のシンガー9m88が2manysoundsからリリースした7インチ。エイミーワインハウスを思わせる歌声。アレンジも素晴らしい。B面の「Plastic Love」は33回転。こちらは日本語歌唱。ツボを押さえ過ぎ。毎晩でも聴きたい。
デュークエイセス「新しい歌」
ピチカートトリビュートからの待望の7インチカット。オリジナルを超えたカバーといっても差し支えないだろう。今年で解散するデュークエイセスの最後のアナログということになるんだろうか。B面は「鉄腕アトム」の小西康陽リミックス。
ヤフオクで落札したレコも届いた。
坂本スミ子「オーララオーサカ」
ポール・モーリアのディスコ曲のカバー、アレンジが大野雄一!これもオリジナル超えのカバーといえる。B面の「たそがれの御堂筋‘77」も最高。自分としては珍しく粘ってセリ落としたのだが、充分に元はとれたと思う。
猟盤日記20171216
ヤフオクで安値で落札した一枚が届いた。
Carol King「Fantasy」
パーシー・フェイスの「燃える珊瑚礁」のB面に入っていた「Corazon」の原曲が収録されているアルバム。TITANのカバーで知った曲だけれども、しばらくの間完全にメキシコあたりの国の曲だと思っていた。ホーンリフがとにかくカッコいい。このアルバム自体はダニー・ハサウェイやカーティス・メイフィールドなどのニューソウルの影響下で作られたらしく、曲間がない構成なので酒を飲みながら聴くと最高に気持ちいい。
猟盤日記20171211
渋谷で中途半端に長い待機時間が発生し、HMV渋谷に。ジャンクコーナーの100円箱が増えていたのでチェック。補充直後だったのか、かなり充実しており、30分ほどで11枚抜けた。
ボビー・ヴィントン「ブルーベルベット」
リンチ映画のアレを発見。盤もジャケもかなり状態が良い。まあ抜きますよね。
ブルー・スゥエード「ウガ・チャカ」
タランティーノ映画のアレも発見。B面の「パインウッド・ラリー」もグルーヴィで良い感じ。
何をいまさら感もあるが、大平透のナレーション入りということなら抜くしかない。
探していた盤を発見。ただひたすらにカッコいい。B面は「鬼警部アイアンサイド」。クインシージョーンズのオリジナルとはかなり違うラテンっぽい展開もあるアレンジ。ライナーを読むとコジャックはアイアンサイドの後番組だったらしい。
メロディが登っていくイントロの高揚感はいつ聴いても新鮮。刑事コロンボのテーマの原題は「Mystery Movie Thema」でNBCミステリームービーというミステリードラマの放送枠のためのテーマ曲。刑事コロンボといえば水曜ロードショーというイメージだがジャケにはNHKで放送と書いてあり、日テレで放送される以前に出た盤らしい。B面はこちらも「鬼警部アイアンサイド」。マンシーニ楽団演奏すると、マンシーニの曲のように聴こえるのが面白い。
成田賢「ハウスのふたり」
これも探してた一枚。大林宣彦監督の映画「ハウス」のサントラ。B面はゴダイゴの「ハウスのテーマ」。小林亜星とゴダイゴのコラボだと考えるととてもゴージャス。
ポール・モーリア グランドオーケストラ「オー・ラ・ラ・オーサカ」
今回一番の収穫。レコードコンビニで岸野雄一さんが掛けていてずっと探していた盤。ポール・モーリアが日本各地のご当地ディスコをつくるという「LOVE SOUNDS JOURNEY」という企画の一曲。この曲は坂本スミ子もカバーしていてそちらもいつか入手したい一枚。
マナ「赤い靴の女の子」
「イエローマジックカーニバル」のマナのサードシングル。筒美京平が作曲とアレンジも手がけている。王道歌謡曲でもありつつシティポップでもある絶妙なバランス。B面の「さよならポラロイド」はユーミン作詞の筒美京平作曲でアレンジは鈴木茂と豪華すぎるメンツ。マナは高校時代には佐野元春とバンドを組んでいて、浜口庫之助の弟子で、デビュー曲が細野さんがプロデュースという日本のポップス史を総ざらいしているような人物。MBSのヤンタンでパーソナリティもしていたはず。
さとうあき子「ブルーバタフライ」
今回一番の掘り出しものだと思っているのがこちら。すぐに引退したアイドルだったらしく2枚しかリリースしていない。このデビュー曲は松本隆筒美京平のコンビ。サビのコーラスにハッとさせられる。まっすぐな歌い方もとても良い。B面の「リリシズム」も、メロも歌詞も美しい名曲。
猟盤日記20171210
久しぶりに地元のハードオフ巡回。ジャンクレコの量が増えたので時間もかかるが、とりあえず7インチは全部チェックして16枚抜く。
みきみどり「遊びじゃないわ」
歌舞伎町を背景にしたサイケでセクシーな衣装のジャケの自主盤。針を落とした形跡のないピンピンに状態で発見。エレピで始まるイントロやサビのベースラインやパーカッションがやたらとカッコいいムード歌謡。制作年含め一切情報がないが、編曲の北野ひろしはヤンシスターズのシングルなどもやっている方みたいだ。掘り出しものっぽい。
和田弘とマヒナスターズ「銀座ブルース」
最近なぜか続々と入手しているマヒナ。ジャケなしだったので、ネットに上がっていたジャケが画像をプリントアウトして入れた。両面ともにムーディーでカッコ良い夜遊びソング。
秋本薫とポリドールオーケストラ「網走番外地」
以前もここで同じジャケのレコを買ったが、前は中に若山富三郎の「極悪坊主」が入っていた。今回は中も同じレコ。今回は並びでこんなレコがあったので合わせて抜いた。
今回は弟の方。映画の中の歌唱シーンをそのままレコードにしたものだが、勝新太郎の河内音頭は中々良い。これもジャケなしだったので、ネットで拾ったジャケ画像をプリントアウトして入れてます。
水木一郎「ウルトラ・愛の鐘」
1979年公開の映画「ウルトラマン怪獣大決戦」の主題歌ジャケなし。クリスマスソング風のウルトラマン主題歌というのも珍しいのではないだろうか。B面はちょっと「サウンドオブミュージック」っぽい。
ささきいさお「輝け!8人ライダー」
1980年公開の「仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王」の主題歌ジャケなし。東映まんがまつりの一本として公開されたらしい。カウントダウンからはじまるディスコサウンドということで、ダン・ハートマンの「インスタントリプレイ」を連想させる。
V.A.「運動会用レコード ルンルン ル シャポー」
珍品が収録されていることで知られる運動会用レコードシリーズ。これにはかの有名な堀江美都子「こどもかがく音頭」が収録されている。アテンションプリーズ。
サーカス「サウス・エクスプレス」
前田憲男がコーラスアレンジを担当した名曲。素晴らしいの一言。
長江健次「2番目のサヨナラ」
長江健次は90年代にシティポップ路線の曲をリリースしていて、角松敏生プロデュースの「Nineteen19」は今年7インチが再発されるほどの人気。こちらはそのずっと前にリリースされた盤だが、ヘタウマな空気はこの頃から健在。
香坂みゆき「25時の週末」
これもジャケ無し。白井良明のアレンジで80s感満載のシティポップ歌謡。
小林亜星作曲のカローラCMソング。すでに持っているけれど、50円だったので抜いておく。誰かにプレゼントしたい。
旋盤日記20171208
うたごころ 2017冬 @ 高円寺コネクシオン。女性ボーカルオンリーの会です。店主小池さんの藤圭子の「夢は夜ひらく」からスタート。歌謡曲からレッドツェッペリン、フレンチポップスにいたるセットで後半は初めて見る盤が多かった。それを受けての私のセットリスト。
1.Nina Simone/My Baby Just Cares For Me
2.Pink Martini & Saori Yuki/Paff
3.森山良子/カフェテリア
4.丸山圭子/あなたにつつまれて
5.太田裕美/恋愛遊戯
6.やまがたすみこ/夢色グライダー
7.ハイファイセット/スクールバンドの女の子
8.Nancy Nova/Akiri Nonstop
9.NOVO/この星の上で
10.渡辺マリ/東京レジャー娘
11.マーガレット/逢えば好き好き
12.マッハ文朱/ダンズビロック
14.中原めいこ/今夜だけDance Dance Dance
15.Carrie Lucas/Keep Smiling
続く松尾さんは「真夜中のドア」のカバー曲から門あさ美、香坂みゆき、金井夕子、田中好子、いしだあゆみ、高橋真梨子などライトメロウなセットで、シメはジャニス・イアンの「ウィルユーダンス」。
女性ボーカルは、DJの趣味が出やすいくくりかもしれない。またやってみたいです。
猟盤日記20171205
久しぶりに自分の主戦場の一つ、レコファン渋谷のエレベーター前に。ご無沙汰だったせいか、いつもより大幅増の26枚、80年代アイドルものを中心に抜く事が出来た。
中山美穂「ツイてるねノッてるね」「色ホワイトぶれん」
状態の良い中山美穂が集中投下されていたので、こちらの2枚を。松本隆筒美京平と竹内まりや。中山美穂は当時の日本のポップスの最も上質な部分を担った歌手なんだなと。
丸山圭子「あなたにつつまれて」
素晴らしいソフトロック歌謡。状態も良くてとても満足。なぜこのレコが100円箱なのかと驚くことは最近なくなった。レコードの価値と価格は本質的にはなんの関係も持たないのだと理解出来るようになったからだ。
和田加奈子「パッシングスルー」
三菱ミニカのノベルティレコード。B面の「冬のサブリナ」がモータウンビート。ぶっきらぼうな歌い方に良く合っている。
少女隊「BYE BYE ガール」
モータウンビートをもう一枚。少女隊はいろんなタイプの曲にトライしていて、しかも名曲多し。飽きがこないしコンプしたくなる。
菊池桃子「Nile in Blue」
菊池桃子はイメージ的にはウイスパーボイスで一見うまくなさそうに思えるが、実はものすごく歌の表現力が優れていて音楽性が高い。当時の事務所がバンド(ラ・ムー)をやらせた時は世間をポカンとさせたが、ちゃんと彼女のレコードを聴くと、耳の良いブレーンがいたことがわかる。このレコードも完成度が高くて驚く。鷺巣詩郎のアレンジに負けていない菊池桃子の歌の魅力。
探していたレコが50円箱に。本日一番の収穫かも。B面の「コラソン」もカッコいい。
ヤフオクではこちらを落札。
森山良子「C’EST FINI」
先月末神田エクストラベルトで「カフェテリア」を聴いて速攻入札。7インチは残念ながら見つからなかった。シナトラの曲のアレンジを多く手掛けたゴードン・ジェンキンスが全曲アレンジ。音が素晴らしく豊かで、アルバム通して聴いても酒が進みそうな名盤。
旋盤日記20171202
コネクシオン レコードの会 @高円寺コネクシオン、関口さん、秋房さん、高橋優衣さんとコネクシオンでお馴染みのDJに加えてラグジュアリー歌謡の藤井陽一さんと豪華なメンツ。とても楽しい一夜でした。
忘れないうちにセットリストを。
関口さんのチャールストン歌謡を中心としたセットに続いての一巡目
【一巡目】
1.Kalyanji&Anandji/Kundans Hideout
2.サニートーンズ/恐怖の町
3.The Shagri-LAs/Sophisticated Boom Boom
4.Gary McFarland/Wine & Bread
5.南佳孝/テーブルにひとびんのワイン
6.Joe Bataan/Cycle of Me
7.Buddy Rich Big Band/Love and Peace
8.水前寺清子/だめでもともと
9.白雪姫 李美子/가는봄 오는봄
10.森山加代子/ズビズビズー
その後秋房さんのチャプスイロックやヤマスキなどカタコト日本語ガラージから亜モノ欧モノ和モノを横断する多彩なセット。
藤井陽一さんは、ゴンチチからの堂々たるアーバンな80sセット。
高橋優衣さんは、ラテンから80sまで幅広いジャンルからのアダルトなムードの選曲。
ニューウェーブ色の強い雰囲気になるかと思ったら、多彩でリラックスした良パーティーでした。
すかさず藤井さん2巡目。関口さんと私でリクエストしたのもあって、洋楽交えてのセット。日本のポップスのルーツを押さえた選曲はやはり見事でした。
その後関口さんの2巡目を経て私。予備で持ってきたレコードでいきあたりばったりのセット。
【2巡目】
1.布施明/LANA
2.浅香唯/ヤッパシ...H!
3.京本政樹/ジンにまぎれて
4.桑名正博/スコーピオン
5.山本翔/デビル・ウーマン
6.渋谷哲平/デビル・ウーマン
7.デビル雅美/サイレント・グッバイ
8.関敬六/商売繁昌
9.のりお・よしお/MAIDO
10.ミス花子とじゃんぷあんどじゃんぷ /好っきやねん
11.木原さとみ/カーニバル
12.早瀬優香子/ 2/3アミノコデジ
13.NOVO/白い森
14.さだまさし/長崎小夜曲
15.稲垣潤一/1ダースの言い訳
16.Nancy Nova/Akiri Nonstop
17.和田弘とマヒナスターズ/女っぽいね
18.沢たまき/そんなに耳をかまないで
たっぷり1時間やらせていただき、楽しかったです。また機会があれば!