猟盤日記20170627

いろいろ限界だったので仕事を休んでレコードを聴いて過ごす。

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カヒミ・カリィ「ハミングがきこえる」

渋谷系ちびまる子ことカヒミ・カリィの最高傑作。HMV渋谷で4800円で売られていたが、その場でメルカリを見てみたら遥かに安値で出ていたのでポチる。今だと絶対7インチでのリリースなんだろうけど12インチプロモ盤風にしてCISCOなんかで売るのが当時のオシャレだったのだろう。

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前々からいつか買う予定だった一枚だが、伊集院光のアレコードで紹介されてから一気に入手困難、価格も倍々ゲーム状態。さっさと買わなかったことを激しく後悔。なにが起こるかわからないので見つけた時が買い時なんだなと反省。

先週ヤフオクに出品されたので気合で落札。それなりの落札金額だったが、この日のために溜めつづけたTポイントで精算してやったので楽勝。内容は素晴らしいの一言。

 

猟盤日記20170618

レコ屋に中々行けないので、ヤフオクでの落札も勢い多くなってしまうのは致し方ない。

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「ハイ‼︎きまりました」

最近購入が増えているテレビまんが主題歌集。子供向け番組は実写でもアニメでも一括りにテレビまんがと呼んでいたらしい。タイトルは何がきまったのかは謎だが、中々のハイセンス。A面1曲目が前川陽子「おんぶおばけ」で、B面1曲目が堀絢子&グリンピース「新オバQ」とオバケグルーヴの2大巨頭が収録されているのも唸らされる。どちらも7インチでは5000円超もしかねないので、超絶お買得盤でした。

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チャクラ「福の種」

ニューウェーブ文脈でも音頭文脈でも使われる汎用性の高い一枚。今後も値上がりしそうな盤だが、なぜか安く買えた。

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Char「Char」

これも言わずとしれた名盤だがジャケ破れあってかなり安く買えた。しかし素晴らしい。日本の宝だな。

仕事が思いがけず早く終わったのでレコードコンビニのダブルキャストへ。着けるのが終了10分前だったが、プロ野球音の球宴がゲストの野球回なので、これは延長戦あるかもと踏んで向かうことに。

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結果からいうと最高でした。延長もあって1時間くらい楽しめた。コンビニDJ史上屈指の盛り上がりだったのではないでしょうか。音球常連のお客さんたちが球場マインドを持ったオープンハートな人たちが多かった事もあるんでしょうか。

勢い付いて高円寺コネクシオンに移動して「6月の天使ナイト」。

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こちらも最高でした。PSY.Sのこのレコード欲しい。手に入るようなものなんだろうか?

 

 

猟盤日記20170604

汚レコード展を見に東陽町ダウンタウンレコードへ。レコードジャケットなどに書き込まれた落書は独特の魅力があるもので、ハードオフなどでいい感じの書き込みのあるレコは思わず買ってしまうことも少なくない。そうしたレコードを「汚レコード」として存在を認めていこうというのが、この企画の趣旨らしい。落書きは大体査定を下げるものでしかない。ダウンタウンレコードでは、いい感じの「汚レコード」は積極的に評価して、時には査定にプラスしていこうというのだ。レコードの面白落書きにニヤニヤしたことのある人なら、なるほどと頷けるはずだ。自分のレコード棚にもそういう理由で買ったレコードが何枚かあったので、良い機会なので店長に査定してもらうことにした。

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松本伊代「ポニーテールは結ばない」

右上に〝裏面大よい〟と書かれているが、B面が特に良い曲という訳ではなく、残念ながらこの方とは意見は合わないようだと思いつつジャケ裏側を見ると

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「今日も一日元気で下 、毎日々大切な日び」と謎のポエムが。水着の上にノースリーブを着た伊代ちゃんとも相まって、思わずほっこりしてしまう。「裏面大よい」とは、B面のことではなく、このポエムと写真のアートワークのことだったのだなと膝を打った。

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フィルム スタジオオーケストラ「シェルブールの雨傘

相合傘のドヌーブとカステルヌオーヴォの上に描かれた雨筋を罫線に見立てて手紙を描いた小粋な汚レコード。よく見るとこの雨筋も自分で万年筆で書いてるっぽい。劇団に入って初公演を迎えた〝えんちゃん〟のために〝おしら〟の考えた気の利いたお祝いだが、これが私の手元にあるということは、おそらく〝えんちゃん〟にとってはありがた迷惑だったのかもしれない。映画のような切ない余韻を残す汚レコードだ。

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岡田有希子くちびるNetwork

ジャケに黒々と描かれた黒い痕跡に思いを馳せずにいられない一枚。あの日勢いに任せてユッコに捧げたメッセージを、翌朝反省して丁寧に塗り潰したのだろうか。この黒の奥に秘められた心の傷の大きさを思わず想像してしまいそうになるが、やはり彼もこのユッコを手放して新たな恋をはじめたのだろう。すべては時が癒してくれるのだ。

これら3枚を店長は200円で買取ってくれた。同盤の通常買取価格の20倍だという。

これに600円足して1枚レコを買った。

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森光子「時間ですよ〜東京下町あたり」

ヤマタケのソフトロックに、可愛らしい森光子のボーカルが絡む。店長は「私、これ聴いて森光子のこと好きになっちゃいましたよ」と。その一言だけで即購入を決めた。

東京下町あたりにしかない、あたたかなレコードトレードに触れた気がした。

 

猟盤日記20170603

渋谷レコファンで50円箱の7インチをチェック。この日はJAC関連のレコが充実している印象。最近なんとなく集めはじめている非ジャニーズの男性アイドルものを中心に12枚抜いた。

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黒崎輝「青春まるかじり」

伊賀のカバ丸の主題歌。真田広行と高木淳也が「協力」としてクレジットされ、ジャケ写も3ショットでなんとなくシブがき隊テイスト。歌、メロ、コーラス、アレンジなど全般に渡って「細かいことはいいんだよ」的な粗削り感がとてもJACらしい一枚。まさに「まるかじり」。

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渋谷哲平「カリフォルニアを夢みて」

B面の「デビル・ウーマン」はとても味わい深い一曲。デビルのつく曲にハズレなしの法則が自分の中で生まれつつある。山本翔の名曲「デビルウーマン」からこの曲、そしてデビル雅美「デビル・命の限り」、さらに十田敬三「今日もどこかでデビルマン」へと雪崩込む悪魔的な展開を思いついたので、いつかやってみたい。

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1986オメガトライブ「Cosmic Love」

シティポップスの名曲7インチを発見。橋本徹氏は「FreeSoulカルロストシキ」を出すべきだと思う。

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 先日、ハードオフで入手した南有二とフルセイズ「おんな占い」のジャケ付き美品があったのでこちらもサルベージ。

その後、代々木公園の「ハシヤ」へ。

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ハシヤはいろんな魅力的なメニューがあるのに「イカタラコ」以外のメニューを頼んだことがない。それにしても美味すぎる。

 

 

 

 

 

猟盤日記20170526

仕事が詰まってレコ屋に行けない時は、どうしてもネット通販のポチリが増えてしまう。

日本の曲のネタ元洋楽は、国内では無駄に値上がりしていることがあるので、Discogsを利用するとスンナリ安値で手に入ることが多い。

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Carole Bayer Sager「It's Falling in Love」

言わずとしれたあの曲の元ネタ7インチ。国内では結構高値で売買されているようだが、Discogsでは2ドルで売られていた。送料含めても1000円ぐらい。

国内ではこんなのも買った。

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ジャンボ鶴田「ローリング・ドリーマー」

プロレスレコ市場は普通のレコ掘り以外にもプロレスファンの方々も参入しているからか、高値になりやすい傾向があるような気がする。

自分は特にプロレスファンではないが、この一曲には格別の思い入れがある。カッコ良すぎるアレンジ、ジャンボ鶴田の静かな情熱を端的に表現した歌詞、味わい深すぎる「本人歌唱」。気がつくと口ずさんでしまうくらいに好きだ。ここから七尾旅人×やけのはら「Rollin'Rollin'」に繋ぐのも良い。ヤフオクでも結構な高値で推移し、6500円で売られているネットショップもあったが、大阪発のネットショップFiction Record Library から適正価格で購入。

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ECDpresents「君は薔薇より美しい

これも高値で取り引きされている一枚だが、ヤフオクで比較的安めなものが出て無事適正価格で落札出来た。須永辰緒アレンジのハングルのナレーションではじまるバージョンは何度聴いても良い。あれはなんと喋っているんだろうか。自分としては久しぶりに高い買い物になったが、いつか買わなくてはならない一枚だったので悔いはない。

 

 

 

 

猟盤日記20170524

リサーチのため紀伊國屋書店新宿本店へ。雑誌や新書を買い込んで荷物がすっかり重くなってしまったので、まっすぐ帰ろうかと思いつつ、アルタのHMV新宿へ。

7インチの放出棚を中心に見ていくが、イマイチ欲しいものがなくちょっと安心していたのだが、100円レコを2枚抜いた後、LPを少し覗いて帰ろうと思ったのが良くなかった。

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須山公美子「夢のはじまり」

高校生の時に友人にテープにダビングしてもらい、擦り切れる程聴いたアルバム。その後レコードで買おうと思ったらとんでもなく高値になったものしか見かけなくなってしまった。かなり安く売られていたので手に取ってすぐにレジに向かった。

なんといっても一曲目の『月夜の真空管』にヤラレる。NHKみんなのうたに出てきそうな真っ直ぐなボーカルと端正なストリングスが、少しずつズレながら狂気に頭から突っ込んでいくような世界観。今聴いても新鮮な衝撃があると同時に、80年代後半にあった日本のアンダーグランドシーンの豊かさを懐かしく思わないではいられない。バブル当時のインディーズシーンは今では考えられないほどリッチで、パンクスにカネを持たせるととんでもないことが起こるんだなと、今になってみると思う。

他の2枚は棚に戻して、これ一枚購入して退散。

 

猟盤日記20170523

前回のコンビニDJダブルキャストで珍盤亭娯楽師匠が掛けた、さだまさし「長崎小夜曲」をひと月近く探し回っていたのだけれど全く見つかる気配がなく、やむなくヤフオクに頼ることになるのだが、案の定値上がり傾向。

さだまさしといえば安レコ箱の首領とも言える存在で、関白宣言の入っていないハードオフジャンク箱はないと言っても良いぐらいだ。

しかしこの一曲だけは別格で最近は安レコ箱で見かけることはほとんどなくなってしまった。

「長崎小夜曲」の7インチは、80年に電通労連のノベルティとして出された非売品盤と、82年に「北の国から」とカップリングでリリースされた盤の2種が存在している。

どちらも同一音源ということで、83年盤を入札したが、あからさまな吊り上げアカウントが登場したので離脱。その時点で次に安かった電通盤に入札し無事落札。

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しかしこれが「小キズ、汚れアリ」と書いてあったものの、届いてみると盤面の90%近くが塩ビ焼けをおこした酷い盤で、全部にノイズがのっていて、さらにソリも激しくマトモに再生出来ない。クレームを入れたがなしのつぶてで、泣き寝入りとなった。

しかたなく少し時間を置いてから、83年盤を再度入札したらあっさり安値で落札出来た。

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キズ有との表示だったが、中々の美品で音質も良い。この曲のさだまさしらしからぬシティポップス感は、元々電通関連のノベルティだったことと関係があるのだろうか。