猟盤日記20170423

RSDはdisるのが本当の音楽ファンとでも言わんばかりの空気がSNSで蔓延しているのに引き摺られ、4/22は何となくレコ屋に行かなかったのだが、フェイ・ウォン「夢中人」の7インチがリリースされるのをすっかり忘れて激しく後悔した。

もうダメだと分かっていながらも、ココ池を覗いてみたが残っている訳もなく、仕方なく安レコ7インチ箱を探って、2枚抜く。

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渋谷哲平「ディープ」

言わずもがなの都倉俊一の傑作歌謡。

安く買えて良かった。

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BOØWY「わがままジュリエット」。

ホール&オーツ歌謡としてカテゴライズすると色々使い出のある一曲。

 

猟盤日記20170414

長らく拘束されている重めの仕事の合間に、エアポケットのように生まれた空白を利用して東陽町ダウンタウンレコードへ。

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この店が凄いと思うのは、良いレコードがとても安く売られていることと、100円レコにまで丁寧な店主のポップがつけられているので、普段買わないようなジャンルにも手が伸びる。

自分の生活圏からは少し離れているのだけれど、電車代をかけてもくる価値のあるお店だと思う。

ここで2枚購入。ソファに座って試聴していると店主がコーヒーを淹れてくれたので、ゆったりとレコードを楽しむことが出来た。

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Horst Jankowski/Jerusalem 

「A Walk in Black Forest」収録の一枚。

アメリカ編集のベスト盤。とてもコーヒーに合う。

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MANNA/ CHABAKO TRICK

7インチは高騰気味の「イエローマジックカーニバル」収録。それ以外も筒美京平浜口庫之助の曲なんかが入っていて、捨て曲なしのいわゆる名盤。矢野顕子作詞作曲の「GOTANDA」はさりげなくヴィブラフォンでカル・ジェイダーが参加していたりして驚く。

それから浜町に移動。秘密の任務を終えた後駅前中華で一杯。ひとときの空白を締めくくりました。

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猟盤日記20170405

打ち合わせで調布に行くことになり、せっかくなのでタイムマシーンに寄ってみようかと思ったが、電車の乗継を間違えて時間が足りなくなり断念。

せめて台北飯店で牛スジカレーチャーハンをと思ったけれど、こちらも間に合わず、仕方ないので宇奈ととでダブルうな丼を食べる。

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打ち合わせ後、吉祥寺に移動。

取材終了後、閉店間際のココナッツディスク吉祥寺店へ。

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広い店内だが、閉店まで20分しか時間がない。急いで7インチを見る。

買わずに済ませようかと思ったが、

見ている最中にDJのお誘いメールが来て

「ネタ仕込みだから」と自分に言い訳しつつ2枚抜いた。

今井美樹「彼女とTIP ON DUO」。

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昔カラオケで誰かが歌っているのを聴いて、「思い出してなんかあげないわ」と歌うサビの可愛らしさに感動した一曲。アナログが出てたことも知らなかったので、再会を祝して購入。放送局で使用されてたっぽいナンバリング入り。

もう一枚、「Hey Mr.Melody 10th Aniversary Record 」

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やけのはらのリミックス曲を集めたCDのダウンロード特典だった「Yokohama Disco Boogie 」が、かつてアナログで発売されていたことを最近知り、しばらく探していたがようやく遭遇。付録のCDが付いていないせいか、相場に比べて安く売られていたので購入。mixcloud に上げたミックスに入れた時も、世界各国のリスナーが強い関心を持ち、多くの質問を受けた一曲でもあった。

どこを探しても見つからず、ヤフオクでも高値で、購入を諦めかけていた所だったのでとても嬉しい出会いだった。

 

 

 

 

 

猟盤日記20170402

「現場に向かう必要なし」との連絡があり、急遽お休み。吉祥寺に新しく出来たHMVにでも行ってみようかと思ったが、かなり人が多い状況とも聞いたので、結局新宿アルタHMVへ。

見るだけで買わずにおこうと思ったのに、結局4枚。

マナ「さすらいのカメ・ハメハ」

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ヤフオクで競り負けた一枚が、自分の最終入札額で売られていたので、これは買いなさいという神の啓示と受け止める。

マナはティンパンアレイ周辺のシンガーで名曲も多いが、この一枚が価格が上がり気味なのB面に理由がある

ダブルジャケ仕様のB面がこちら。

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子門真人「はたらくくるま2」。鉄板のパーティチューン。一緒に車の名前をコールすればフロアはヒートアップ。のこいのこのオリジナルも良いが、やはり子門真人バージョンの方がパンチが強い。

それから試聴不可の200円箱から2枚。

グーシーズ「ミニミニロック」

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ジャケの感じからしてセクシーな女性ボーカルのゴーゴーみたいな曲かと思いきや、ドイツ語のムシ声コーラスの珍品で完全なモンド系。

もう一枚がアカカゲ「Akakage's Summer Cut!!!!!!」

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大ヒットしたサンバアレンジの「Saturday Night 」が何と言っても素晴らしい。Saturday Night のカバーでは一番好きかも。もはや懐かしの曲になりつつあるが、何度でも聴きたい何度でも掛けたい一枚。200円なら買わない理由はどこにもない。

そして新譜7インチコーナーで□□□「恋はリズムにのって/ヒップホップの経年変化」。

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 □□□にとっては意外にも初のアナログリリースということらしい。

「恋はリズムにのっては」日本のポップス史における最重要曲の一つだと思っているので、買わない訳にはいかない。

はじめてmixcloud に上げたmixも一曲目はこの曲だった。□□□には他にもアナログを切ってもらいたい名曲がいくつもあるので今後も期待したい。

 

 

 

 

猟盤日記20170330

所用で新橋に行ったが、この町はレコード屋がないのでいつも何か物足りない気がして早々に立ち去るのだが、SL広場で古本市がやっている時は話が違う。

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古本の間に、結構沢山のレコードが売られていて、価格もそれほど高くない。レコードを扱うテントを丹念に見て回った。残念ながらこの日はあまり良い出会いは無かったが、何も買わないというのもなんなので、200円ジャケ無しで売られていたシャープホークス「遠い渚」を抜いてみた。

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B面の「いつものところで」は、軽快なゴーゴーようでいてどこか不穏な匂いを残す名曲。

その後帝里加で、キクラゲ玉子を食べようかと思うが、夕方営業にはちょっと早いのでガード下の王将で、肉と玉子のいりつけ。ちょっと火が通り過ぎてて残念。

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家に帰るとネット購入したレコードが届いていた。

1910フルーツガムカンパニー「Simon Says 」。

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堀江美都子の「あかるいサザエさん」も入手できたので、やはりこれも手に入れたくなるというのが人の世の常。日本国内ではサザエさんネタだということで価格が上がり気味だが、世界的にみると割とありふれたレコードなはずなのでDiscogsを探してみたら、送料含めても国内市場価格の5分の1で手に入ることがわかり、スエーデンのコレクターから無事購入出来た。

他にもいい曲が多いので長く付き合える一枚になりそう。

そしてヤフオクで落札した神田広美「人見知り」

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コネクシオンのイベントでSさんが掛けていたレコード。演歌にしか見えないジャケなのに、音はシティポップス感満載。生真面目な感じのボーカルとなぜか暗めの歌詞が相まって、唯一無二の存在感があった。Sさん曰く「ポリドールの売り方が不味かった」アーティストらしい。

特にレア盤という訳ではなさそうで、価格も安かったので落札しておいた。

そしてShaggs「Philosophy of the world 」。

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これもSONOTAやユニオンでのとんでもない価格に比べて至極真っ当な価格で売られていたので入手。

CDでは何度も聴いているはずなのに、アナログで聞くとやっとちゃんと聴くことが出来たという気になるのが不思議だ。

 

 

 

 

 

 

猟盤日記20170318

唐突にShaggs「世界哲学」のアナログが欲しくなり、渋谷でユニオンやらHMVを探すが見つからず。すぐそばにマニュアルオブエラーズSONOTAがあることを思い出した。

Webサイトは定期的に見ているものの、行ったことはなかったので初訪問。

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世界哲学はすぐに見つかったが、ちょっと手の出る値段ではなかった。しかしせっかくの初訪問なので1枚1枚じっくり見ることにした。こういう店は貴族価格になるのは致し方ないので、ジャケ鑑賞のつもりで買わずに済ませたいと思っていたのだが、Phil Mattoson & P.M.singers「Setting Standards」をお手頃価格で発見。ここ何ヵ月か買おうかどうか迷っていたのでこの期に購入することに。

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 一曲目の「New York Afternoon」がとにかく素晴らしい。全体的にはマンハッタントランスファーっぽいが、さらに抑制が効いている感じがとても心地いい。

7インチのシャピシャポもあってかなり欲しかったが、到底買える値段ではなかった。いつか貴族にでもなれたら買ってみたい所だ。

ノアビルを降り坂を登ってFace Records へ。7インチとかを中心に見るが特に大きな動きはない。

時間があったのでLPを見ていると草刈正雄「ファースト」が500円で売られていた。

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前田憲男と鈴木邦彦のコンビでアレンジもメロも最高。B面は正雄のシャウトがオンパレードで汎用性が高そうだ。市場価格がどれくらいなのかわからないが、まあ買うでしょう、これは。

飲みの約束があり池袋に移動。早めに着いたので「何も買わない」と心に誓いつつココ池で時間を潰すことに。

100円箱もかなりクオリティが高く心が折れそうになったが何とか耐え、7インチ新着もなんとか無事にやり過ごした。しかし新着LPでとんでもない奴にぶつかってしまう。

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店頭プロモ用の「テレビまんがオンパレード」が500円で売られていた。ポップにも書かれていたが7インチではとんでもなく高額になっている火曜サザエさん堀江美都子主題歌がコンパイルされている。ゴレンジャーもライディーンもこのご時世500円では手に入らない。「ラ・セーヌの星」はカタコト歌謡としても使えるし、ドラムブレイク満載の「ビューナスAの歌」はやさぐれ感が大友裕子あたりとも相性が良さそうだ。

やはりアニメものはジャケイラストの有無で価格に大きな差が出るということなんだろうか。この作品のタイトルロゴを配置したジャケもヨドバシカメラの紙袋感があって十分に味わい深いと思うのだけれど。

その後は、聚福楼にて羊の背中をいただきましたよ。

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猟盤日記20170316

仕事で必要になったとある8cmCDを探しに下北沢に。なんとなく下北沢のドラマにありそうな気がして行ったのだけれど、ドラマはゲーセンに変わっていてとても驚いた。

最近オープンしたというハードオフに行ってみたが8cmCD自体がほとんど置いていなかった。ついでに7インチの棚を覗いたけれど、数はそれほど多くない。しかし気になるものもあったので抜いてみた。

ナイトエコーズ「未練町涙町」。ナイトエコーズというバンド名やタイトルからしてムード歌謡なんだろうけど、調べてみてもよくわからないが、「夜と蝶」の堤こういちとナイトエコーズと同一バンドなのだろうか。50円なので買ってみることに。

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内容はそのものズバリのムード歌謡。アレンジもヴィブラフォン的な音の絡む味のある感じだった。

それからもう2枚。ラウドネス「クレイジーナイト」とアン・ルイス「六本木心中」

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「クレイジーナイト」はスリーブが全面ステッカーになっているもので、「切り取って使ってください」と書いてあった。「六本木心中」との相性がとても良く、前の持ち主も合わせて使っていたんだろうかと思える。

閉店間際のディスクユニオン下北沢店にも寄ってみる。探してたレコードが4枚立て続けに見つかり、どれも適正かそれよりも安い。かなり悩んだが2枚を選び購入。

森山良子「小さな貝がら」、柴田一幸「白馬くん」。

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「小さな貝がら」は、言わずもがなのB面「雨上がりのサンバ」狙い。サンバというタイトルだが、完全にボッサ。

「白馬くん」は小林亜星作曲で、和モノイベントでは何度か使われてるのを見たことのある定番レコード。以前横浜のレコファンでも見かけたが高くて断念したが、それよりもはるかに安い。ボーカルの絶妙な子供らしい音程外しが素晴らしい。