猟盤日記20170402
「現場に向かう必要なし」との連絡があり、急遽お休み。吉祥寺に新しく出来たHMVにでも行ってみようかと思ったが、かなり人が多い状況とも聞いたので、結局新宿アルタのHMVへ。
見るだけで買わずにおこうと思ったのに、結局4枚。
マナ「さすらいのカメ・ハメハ」
ヤフオクで競り負けた一枚が、自分の最終入札額で売られていたので、これは買いなさいという神の啓示と受け止める。
マナはティンパンアレイ周辺のシンガーで名曲も多いが、この一枚が価格が上がり気味なのB面に理由がある
ダブルジャケ仕様のB面がこちら。
子門真人「はたらくくるま2」。鉄板のパーティチューン。一緒に車の名前をコールすればフロアはヒートアップ。のこいのこのオリジナルも良いが、やはり子門真人バージョンの方がパンチが強い。
それから試聴不可の200円箱から2枚。
グーシーズ「ミニミニロック」
ジャケの感じからしてセクシーな女性ボーカルのゴーゴーみたいな曲かと思いきや、ドイツ語のムシ声コーラスの珍品で完全なモンド系。
もう一枚がアカカゲ「Akakage's Summer Cut!!!!!!」
大ヒットしたサンバアレンジの「Saturday Night 」が何と言っても素晴らしい。Saturday Night のカバーでは一番好きかも。もはや懐かしの曲になりつつあるが、何度でも聴きたい何度でも掛けたい一枚。200円なら買わない理由はどこにもない。
そして新譜7インチコーナーで□□□「恋はリズムにのって/ヒップホップの経年変化」。
□□□にとっては意外にも初のアナログリリースということらしい。
「恋はリズムにのっては」日本のポップス史における最重要曲の一つだと思っているので、買わない訳にはいかない。
はじめてmixcloud に上げたmixも一曲目はこの曲だった。□□□には他にもアナログを切ってもらいたい名曲がいくつもあるので今後も期待したい。
猟盤日記20170330
所用で新橋に行ったが、この町はレコード屋がないのでいつも何か物足りない気がして早々に立ち去るのだが、SL広場で古本市がやっている時は話が違う。
古本の間に、結構沢山のレコードが売られていて、価格もそれほど高くない。レコードを扱うテントを丹念に見て回った。残念ながらこの日はあまり良い出会いは無かったが、何も買わないというのもなんなので、200円ジャケ無しで売られていたシャープホークス「遠い渚」を抜いてみた。
B面の「いつものところで」は、軽快なゴーゴーようでいてどこか不穏な匂いを残す名曲。
その後帝里加で、キクラゲ玉子を食べようかと思うが、夕方営業にはちょっと早いのでガード下の王将で、肉と玉子のいりつけ。ちょっと火が通り過ぎてて残念。
家に帰るとネット購入したレコードが届いていた。
1910フルーツガムカンパニー「Simon Says 」。
堀江美都子の「あかるいサザエさん」も入手できたので、やはりこれも手に入れたくなるというのが人の世の常。日本国内ではサザエさんネタだということで価格が上がり気味だが、世界的にみると割とありふれたレコードなはずなのでDiscogsを探してみたら、送料含めても国内市場価格の5分の1で手に入ることがわかり、スエーデンのコレクターから無事購入出来た。
他にもいい曲が多いので長く付き合える一枚になりそう。
そしてヤフオクで落札した神田広美「人見知り」
コネクシオンのイベントでSさんが掛けていたレコード。演歌にしか見えないジャケなのに、音はシティポップス感満載。生真面目な感じのボーカルとなぜか暗めの歌詞が相まって、唯一無二の存在感があった。Sさん曰く「ポリドールの売り方が不味かった」アーティストらしい。
特にレア盤という訳ではなさそうで、価格も安かったので落札しておいた。
そしてShaggs「Philosophy of the world 」。
これもSONOTAやユニオンでのとんでもない価格に比べて至極真っ当な価格で売られていたので入手。
CDでは何度も聴いているはずなのに、アナログで聞くとやっとちゃんと聴くことが出来たという気になるのが不思議だ。
猟盤日記20170318
唐突にShaggs「世界哲学」のアナログが欲しくなり、渋谷でユニオンやらHMVを探すが見つからず。すぐそばにマニュアルオブエラーズSONOTAがあることを思い出した。
Webサイトは定期的に見ているものの、行ったことはなかったので初訪問。
世界哲学はすぐに見つかったが、ちょっと手の出る値段ではなかった。しかしせっかくの初訪問なので1枚1枚じっくり見ることにした。こういう店は貴族価格になるのは致し方ないので、ジャケ鑑賞のつもりで買わずに済ませたいと思っていたのだが、Phil Mattoson & P.M.singers「Setting Standards」をお手頃価格で発見。ここ何ヵ月か買おうかどうか迷っていたのでこの期に購入することに。
一曲目の「New York Afternoon」がとにかく素晴らしい。全体的にはマンハッタントランスファーっぽいが、さらに抑制が効いている感じがとても心地いい。
7インチのシャピシャポもあってかなり欲しかったが、到底買える値段ではなかった。いつか貴族にでもなれたら買ってみたい所だ。
ノアビルを降り坂を登ってFace Records へ。7インチとかを中心に見るが特に大きな動きはない。
時間があったのでLPを見ていると草刈正雄「ファースト」が500円で売られていた。
前田憲男と鈴木邦彦のコンビでアレンジもメロも最高。B面は正雄のシャウトがオンパレードで汎用性が高そうだ。市場価格がどれくらいなのかわからないが、まあ買うでしょう、これは。
飲みの約束があり池袋に移動。早めに着いたので「何も買わない」と心に誓いつつココ池で時間を潰すことに。
100円箱もかなりクオリティが高く心が折れそうになったが何とか耐え、7インチ新着もなんとか無事にやり過ごした。しかし新着LPでとんでもない奴にぶつかってしまう。
店頭プロモ用の「テレビまんがオンパレード」が500円で売られていた。ポップにも書かれていたが7インチではとんでもなく高額になっている火曜サザエさん堀江美都子主題歌がコンパイルされている。ゴレンジャーもライディーンもこのご時世500円では手に入らない。「ラ・セーヌの星」はカタコト歌謡としても使えるし、ドラムブレイク満載の「ビューナスAの歌」はやさぐれ感が大友裕子あたりとも相性が良さそうだ。
やはりアニメものはジャケイラストの有無で価格に大きな差が出るということなんだろうか。この作品のタイトルロゴを配置したジャケもヨドバシカメラの紙袋感があって十分に味わい深いと思うのだけれど。
その後は、聚福楼にて羊の背中をいただきましたよ。
猟盤日記20170316
仕事で必要になったとある8cmCDを探しに下北沢に。なんとなく下北沢のドラマにありそうな気がして行ったのだけれど、ドラマはゲーセンに変わっていてとても驚いた。
最近オープンしたというハードオフに行ってみたが8cmCD自体がほとんど置いていなかった。ついでに7インチの棚を覗いたけれど、数はそれほど多くない。しかし気になるものもあったので抜いてみた。
ナイトエコーズ「未練町涙町」。ナイトエコーズというバンド名やタイトルからしてムード歌謡なんだろうけど、調べてみてもよくわからないが、「夜と蝶」の堤こういちとナイトエコーズと同一バンドなのだろうか。50円なので買ってみることに。
内容はそのものズバリのムード歌謡。アレンジもヴィブラフォン的な音の絡む味のある感じだった。
それからもう2枚。ラウドネス「クレイジーナイト」とアン・ルイス「六本木心中」
「クレイジーナイト」はスリーブが全面ステッカーになっているもので、「切り取って使ってください」と書いてあった。「六本木心中」との相性がとても良く、前の持ち主も合わせて使っていたんだろうかと思える。
閉店間際のディスクユニオン下北沢店にも寄ってみる。探してたレコードが4枚立て続けに見つかり、どれも適正かそれよりも安い。かなり悩んだが2枚を選び購入。
森山良子「小さな貝がら」、柴田一幸「白馬くん」。
「小さな貝がら」は、言わずもがなのB面「雨上がりのサンバ」狙い。サンバというタイトルだが、完全にボッサ。
「白馬くん」は小林亜星作曲で、和モノイベントでは何度か使われてるのを見たことのある定番レコード。以前横浜のレコファンでも見かけたが高くて断念したが、それよりもはるかに安い。ボーカルの絶妙な子供らしい音程外しが素晴らしい。
猟盤日記20170307
ヤフオクで落札したレコードを受け取りに渋谷のFace Recordsに。郵送だと750円ぐらいかかるが、店頭受け取り出来るのはうれしい。
安西マリア「針のくちづけ」。
ブラスロック的なアレンジが最高でジャケも良い。キャンディーズ「危ない土曜日」とかと繋げたい。ユニオンとかでは1500円以上するので、かなり安く買えて満足。
レジ近くにあった和モノ7インチ箱をのぞいて「特捜最前線」のサントラを抜く。
ムーグ的な音が唐突に挿入される謎アレンジなB面が良い感じ。
会計したら半額セールだったことが判明し、スルーした何枚かを改めて抜く。
越美晴「ラブ・ステップ」。
良く見かける盤だが微妙に高く感じて買わずにいたが、半額だと適正価格。ちゃんと聴くとジャズ歌謡感もあってとても良い曲。
いしだあゆみ「マイルドロマンロック」
樹氷のCMソング。いい感じのロック歌謡だが、なぜか値が無駄に上がっていて買う気がしなかったが、半額だと適正感が。
こおろぎ'73「ドカベン」
これは掛けるとか掛けないとかではなく、持っておくことに意味のある一枚。
ある意味パーティチューン。
猟盤日記20170305
近所のハードオフを巡回視察。やはり50円箱の裸レコ率が上がっている印象。裸レコ含めて10枚抜く。
斎条史朗「夜の虫」
盤面真っ白に汚れた裸レコで購入を躊躇したが、アルコール洗浄である程度復活。タバコのヤニがビッタリついていたようだ。4回洗浄してもコットンパフで拭き取ると黒い汚れがついてくるぐらいに汚れていた。アレンジがめちゃめちゃカッコイイ、ハマクラムード歌謡の凄みを感じる一枚。
フォーリーブス「宇宙のファンタジー」
安レコ箱の顔役ともいえるフォーリーブスの両面アースのカバー。B面の「銀河の覇者」も素晴らしい。
水前寺清子「三百六十五歩のマーチ」
大ヒット曲なのにあまり見かけない気のする一枚。万博感満載のジャケが最高。B面もカッコいい。
麻倉未稀「ミスティトワイライト」。
大野雄二作曲編曲の名曲。アレンジが激カッコ良くて汎用性高そう。「ラブスコール」とか、もしくは丸山圭子「どうぞこのまま」とかに繋いでも良さそう。
猟盤日記20170304
仕事のトラブルが重なった土曜日の午後、精神の安定を求めて神保町タクトへ。100円箱はどこの店もシブがき隊とかアルフィーとか松本伊代なんかに占拠され個性がないのだけれど、この店の100円箱は数は少ないながらも顔ぶれに個性があって楽しい。当たりを引く確率も高い気がする。今日は2枚抜いた。
その一枚がブレッド&バター「今はひとり」。
いわゆるニューミュージックなのだが、特色あるボーカルとメロの美しさで不思議と古びることがない。
店内奥に移動して7インチをじっくりとディグ。いつも人が多くて長く見ていられないのだけれど、今日は久々に全部チェック出来た。ここから3枚。
チューインガム「ゴリラの歌」。
女性2人のフォークデュオで、いわゆる世界音楽祭系らしいのだけれど、ボンゴで始まるイントロから、ハーブアルパートっぽいA&M感溢れる展開が素晴らしい。そこそこ有名なレコードらしいのだけれど全く知らなかった。初遭遇でジャケにグッと来てしまった。「ふたごのモンチッチ」と組み合わせるのも良さそう。
西口久美子「きみは春告げ鳥」
季節ものとして持っておきたい一枚。80年代化粧品CMソング感に溢れていてこの時代にしか存在しえない音という感じか。
和モノボッサのリイシュー名盤だが、値段がちょい高くて手が出なかった。少し安いものがあったので満を辞して購入。春っぽくてこれからの季節に合いそう。
ネット購入したポンキッキLP「カンフーレディー〜タヌキの赤ちゃん」
盤の値段が安かったのでポチったら送料が高くて結局相場並の価格。しかしカンフーレディー以外にもいい曲が多くて満足。特筆すべきはA4の高木英一「すいちゅうサーカス」。歌詞はもちろんボーカルの歌い方や声までもさかなクンぽいのに驚く。B1のビックリエレクトリックカンパニー「おふろのかぞえうた」も汎用性が高そうだ。